過去の「コミュニケーション資産」を活用する視点
そこで今の世でプラニングをするために役立つツールとして、「AIDA」、「AIDMA」以外の消費者行動モデルも頭に入れておきたい。その一つが「消費者情報処理論(Consumer Information Processing)」。簡単に言えば、消費者はモノを買うときに「すでに記憶/経験されている情報」をもとに消費行動を行う、というものだ。例えばこの考え方をベースにすると、キャンペーンを企画するときにその広告主が過去に行ってきたキャンペーンや、どう見られているか(パーセプション)などをも「うまく」活用することができるということになる。私はこれを「コミュニケーション資産」と呼んでおり、蓄積された過去の資産を例えばPRのネタ、例えば広告のワーディング、企画に利用している。