「ソーシャルメディアの時代なので、クチコミマーケティングを再考しよう:1」はこちら
「クチコミの企み」は大きく2種類ある
クチコミを企むというのが、すなわちマーケティングコミュニケーションの企画出しであると考えるのは早計。まずやらなければならないのは、商品/サービスそのものがクチコミされる要素を持っているかどうかを発見すること、である。ないしは、商品/サービスが市場に出る前の開発段階にあるのであれば、そうした要素を仕込めるかどうか。いわば「商品/サービスそのものによるクチコミの企み」とでも言えるものだ。今回この第一のクチコミの企みについて話をしよう。
広告やプロモーションによって「クチコミ」が拡がっていくのではなく、商品/サービスの使い手が意図的であれ非意図的であれ、他人に使わせることを結果として推奨していくようなことが起き、「クチコミ」として機能することがある。何も広告もプロモーションもやっていないのに、「商品がクチコミで広がった」というものの場合、商品/サービスそのものが「クチコミ能力」を持っていると考えられる。
商品/サービス自体がもつ「クチコミ能力」は2種類考えられ、1)商品/サービスそのものが人目に触れさせやすい、2)他人を巻き込むと利便性が増す、という要素がある。