ユニクロ、貧困撲滅への取り組み
ユニクロがグラミン銀行グループとともにバングラデシュで取り組んでおりますソーシャルビジネスについて、もっと多くの方に知っていただくことを目的に、グラミンユニクロの活動理念を表現したTシャツとトートバッグを制作販売します。収益は全てグラミンユニクロのソーシャルビジネスに充当されます。
世界最大のグローバル旗艦店「ニューヨーク5番街店」のオープン記念商品の一つとして、10月14日(金)より全世界のユニクロ店舗(一部店舗)とオンラインストアで販売いたします。Tシャツは3型で、ユニセックスサイズS~XL、各1,500円。トートバッグも3型で、各990円になります。
ソーシャルビジネス:グラミンユニクロ
ユニクロは、グラミンヘルスケアトラストとともに、2010年よりバングラデシュでソーシャルビジネスをスタートしました。
本当に良い服をバングラデシュでつくり、貧困層の人たちが購買可能な価格で販売。その利益は全てソーシャルビジネスへ再投資されます。バングラデシュにおける服の企画・生産・販売を通じて、現地の人々自身がビジネスのサイクルをまわしていくことで、生活の改善や自立など社会課題の解決を目指す取り組みです。
※ソーシャルビジネス:ムハマド・ユヌス氏(グラミン銀行などバングラデシュにおける一連の取り組みでノーベル平和賞を受賞)が提唱する、貧困撲滅などの社会的活動を目的とした新しいビジネスの仕組み。
※株主は投資金額の回収のみ行い、配当は受けない。利益のすべてはソーシャルビジネス拡大のために再投資される。
- 01 商品の企画
- 現地でマーケティングを重ね、商品の企画を進めていきます。
- 02 資材調達
- 現地の生地工場と契約を結び、安価で高品質な素材を調達します。
- 03 現地の工場で生産
- 理念と品質基準、両方の賛同を得た現地の工場で、生産を開始します。
- 04 グラミンレディによる対面販売
- 農村部出身の「グラミンレディ」たちが、家々をまわり、商品の特徴を説明しながら販売を行います。
- 05 買う・着る
- 現地既製品より2~3割ほど高くても、品質が良く、丈夫であると納得してもらい、購入してもらいます。
- 06 利益の再投資
- 収益をソーシャルビジネスに再投資します。現地の人々自身がビジネスを発展させることで、雇用や生活の改善につなげます。
ノーベル平和賞を受賞したユヌス氏の貧困撲滅メッセージ
バングラディシュ最大のマイクロクレジット機関「グラミン銀行」は創設者のムハマド・ユヌス氏とともに2006年、ノーベル平和賞を受賞。失業や貧困状態にある人々を対象に無担保で融資を行っています。ソーシャルビジネスを推奨するユヌス氏の貧困撲滅を訴える「貧困があるべき唯一の場所は博物館である」というメッセージにユニクロが賛同し、制作した商品です。
グラミンユニクロのビジネスモデルを解説するダイアグラム
グラミンユニクロは世界最貧国のひとつといわれるバングラデシュで、生産から販売まで現地で完結するソーシャルビジネスの仕組みを確立しました。このビジネスモデルは、グラミン銀行で融資を受けている起業家たちに提供されます。
ビジネスを開始した起業家たちは顧客への販売活動を通じて収益を得るという仕組みになっています。そして、このビジネスは最終的には社会課題である貧困からの脱却、人々の自立促進を実現し、世界をより良い方向へ変えていくことを目指します。そんなソーシャルビジネスの仕組みをダイアグラムでわかりやすく解説した商品です。
ソーシャルビジネスに必要な7つの原則
- 「ビジネスの目的は貧困問題を解決する、あるいは、人々や社会を脅かす教育、健康、技術アクセス、環境に関する問題、そして利潤最大化を目的にはしないこと」
- 「金銭的、経済的に持続可能なこと」
- 「投資家は、投資金額のみ回収ができる。投資額の回収を越えた場合は無配当」
- 「投資金額が回収された際、会社の利益はビジネスの拡大と改善にあてられる」
- 「環境に配慮されていること」
- 「従業員は、より良い労働条件で相場の賃金を得られる」
- 「・・・そして楽しもう」―ソーシャルビジネスを始めるにあたり、グラミングループが求める順守すべき7つの原則が描かれたプロダクトです。
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