コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

土俵に上がれない時代は、土俵づくりから。

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安田健一(コピーライター・クリエイティブディレクター)

未経験からコピーライターになるために。

はじめまして。フリーランスのクリエイティブディレクター・コピーライター安田健一です。

僕はカンヌ国際広告祭(現在は「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」)の映像に憧れて広告業界を目指し、広告会社に営業として入社しました。当然、そこにはクリエイティブの上司もライバルもいませんから、コピーライター講座からCMプランナー講座まで数々の講座を渡り歩きました。

いきなり3受賞

というのは、僕ではありません・・・すいません。約90人が通う基礎コースでは、ほぼ毎週課題がでるのですが、ベスト10には「金の鉛筆賞」が与えられます。開講してまだ1カ月目くらいの頃、ある女性が10選中の3選をかっさらっていきました。そのコの職業はシステムエンジニア。未経験どころか広告業界でもない・・・

もう未経験だからとか、クリエイティブじゃないから、なんて言い訳は言えなくなったわけです。

「ルール」と「上司」を作る。勝手に。

広告会社の営業というポジションは他の受講生に比べれば恵まれています、クライアントに直接コピーを提案できるわけですから。そこで、講座で学んだ内容は「1週間以内に自分の仕事で実践する」というルールを定めました。

このとき気をつけたのが「営業でもコピーは書けちゃうぞレベル」ではなく、東京コピーライターズクラブ新人賞へむかって書くこと。営業ですから当然、商品の認知や売り上げに貢献しないものは提案できません。

自分が書いたコピーを知人のコピーライターやプロデューサーに見せると、最初は「視点もパターンも少ない」とか「日本語としておかしい」などと散々でしたが。そうやって自分で勝手に、コピーをチェックしてくれる上司を作っていったんです。

あと、企業の社長宛てに長文の手紙を書いて、プレゼンの機会を作ったりもしました。

チームを作って実績づくり。

講座修了後は修了生をあつめてSEVEN-G(セブンジー)というユニットを作り、六本木ミッドタウン内のギャラリー[d-labo]でポスター展を開催しました。

ギャラリーを紹介してくださったコピーライター眞木準さんのキャッチフレーズに1000本のつぶやきコピーをあしらったポスターは、現在も展示してあります。

展示会は2012年で6回目となるのですが、なかでも「生物多様性デザイン展」は巡回展となって、一昨年イタリア・フィレンツェで日本映画祭とのコラボレーション展にもなりました。

2010年にイタリア・フィレンツェで開かれた「生物多様性デザイン展」

故・眞木準さんによるコピー「あんたも発展途上人」を中心に、SEVEN-G(セブンジー)のメンバーによる1000本のコピーをあしらったポスター

今では修了生メンバーと組んで本格的な仕事もしているわけで、どんな状況でも、本気以上の気概で取り組んでおくもんだなあ、と実感しています。

安田健一(やすだ・けんいち)
コピーライター・クリエイティブディレクター。1976年東京生まれ、フリーランス。WWFジャパン「いいなあ人間は。高齢化が悩みなんて」、世界を変えるデザイン展、クレディセゾン「あなたと、一生プレミアム」、ローソン「素材に素直なおいしさ。フロムナチュラルローソン」、ジェラートピケなど。
東京コピーライターズクラブ新人賞受賞。

SEVEN-Gウェブサイト http://seven-g.jp/index2.html

次回(23日)も安田さんのコラムを掲載します。

『コピーライター養成講座』
 講師は一流のコピーライターが直接指導 プロを育てる実践型カリキュラム
いまでも多くの有名クリエイターを輩出している本講座。幾度かの改変を経て、内容を一新。コピーやCMといった、広告クリエイティブだけでなく、インタラクティブ領域のコミュニケーション、マーケティングやメディアクリエイティブなど、さまざまな視点からコミュニケーションを構築する能力を養い、次世代のクリエイターを育てます。

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