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コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

20年前に「コピーライター養成講座」で共に学んだ3人が今思うこと

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名古屋と福岡で7月30日に開講し、9月24日に東京・大阪教室の開講を控える「宣伝会議コピーライター養成講座」。現在、すべての教室で受講生を募集しています。

1999年に本講座を修了した久冨和寿さん、神谷みめいさん、水谷秀明さんが体験講座に登壇し、当時について振り返りました。3人は、20年以上経った今も交流を深めているといいます。3人に受講時の思い出、コピーライティングで身についた力、そして講座修了後のキャリアについて聞きました。
(本稿は7月7日に開かれました「コピーライター養成講座」体験講座の内容を収録したものです)

「宣伝会議賞」での全敗が受講の原動力に

——自己紹介をお願いします。

久冨:九州博報堂でクリエイティブディレクターとコピーライターをしています。

神谷:GMO NIKKOで「ゼロイチ」という社内ベンチャーをやりながら、クリエイティブに携わっています。

水谷:CG・実写映像やデジタルコンテンツをつくるNot Foundと、コピーライティングに特化したシーダッシュという2つの会社を経営しています。

——この講座を受講した理由を教えてください。

久冨:「宣伝会議賞」で「グランプリは100万円」と聞いて俺にもできると思い、応募したのですが、結果は全滅でした。そこでコピーの面白さを知ったので、講座に通うことにしました。

神谷:僕も、講座を知ったきっかけは「宣伝会議賞」です。映画監督志望だったのですが、両親に「広告代理店に入ればCMが撮れる」と勧められて、講座に通うことにしました。

水谷:大阪の設計事務所で働いていたのですが、大人の事情で転職を余儀なくされました。もともとコピーライターにも興味があったので、通うことにしました。ある程度社会人経験を経ての受講なので、多くの受講生より少し年齢は上でした。

一緒の夢があり、同じ方向を向いて学んでいる

——学んだことで印象深いことは何ですか。

久冨:「一緒の夢があり、皆で同じ方向を向いて学んでいる」という空気感は他にはないでしょう。講義が終わってから3人で朝までコーヒーを飲みながら語り合ったこともいい思い出です。

また毎回「お花のコピーを書く」など課題が出され、講評を受けるのですが、同じ課題でも皆の視点が違いました。「人の視点を学べた」のが一番大きな成果でした。

神谷:知らない人がいる場で、自分の表現を発表するのは、恥ずかしいものです。そういう意味で自分のプライドを壊すことができ、成長につながったと思っています。

水谷:僕は違う分野からの転向ということもあり、一番の焦点は自身のコピーライターとしての適性を確かめることでした。養成講座で半年間学んでみて、コピーライターという職業について知れたしやれそうだと思えたことが大きかった。この二人と一緒に本気で課題に取り組んだことにより得られたんだと思います。

——今の仕事やキャリアにどのように活かしていますか。

久冨:当時、黙々と課題に取り組んだことが、現在コピーライターとして活きています。若手時代に毎回100本のコピーを書くことも苦ではなかったです。また、コピーの能力は企画書づくりなど仕事の中でも活かせることが多いです。

神谷:「この業界で成功してやるぞ」という気持ちが強くなり、僕の背中を押してくれました。講座で教えられたことが実務の中でデジャヴュのように反芻され、自分は何も知らないわけじゃないと思えたのはすごくためになりました。また、僕は数を出すタイプではないですが、課題を整理し言語化する能力が身についたので、現在クライアントに接するときに役立っています。

水谷:僕は講座で得たコピー開発の考え方を、仕事でも活かしています。昨年から今年にかけて開かれたドバイ万博の日本館で様々なコンテンツ制作を担当した際、コンセプトワードを設定することで、デザイナー、CG作家、技術者など制作チーム全員の制作の拠り所になったり、チームがひとつになって制作するときに大きく役立ちました。コピーライティングはスタート地点にもなり、チームをまとめる力にもなるといってもいいかもしれません。

人生で半年間、何かに没頭する機会はそんなにありません。本講座での半年間は僕にとって貴重な時間でした。

——今後の展望や仕事で実現したいことは。

久冨:今こそコピーライターが必要だと思っています。コピーのまなざしを持っていたら本当にいろいろなことに役立つのは間違いありません。コピーをやりながらいろいろな職種に手を出すことで今までのキャリア築けたので、逆にこれからはコピーライティングにこだわっていくというスタンスでやっていこうかなと思っています。

神谷:今聞いてくださっている方々が、僕らの話を聞いたのをきっかけに、講座に申し込んで、同じ現場で仕事ができたりすると嬉しいですね。人生も次の段階に入る時期なので、あえて広告とか、コピーこだわらずに次のことに取り組んでいきたいなと思っています。

僕は最近ワインスクールに通っていて、テイスティングの時に、味を表現するんですよ。これが昔コピーを書いていた時と似ているなと思っていて、全然違う世界に飛び込んでみたのですが、すごく新しい発見があります。次に会う時、僕はソムリエになっているかもしれない笑。

水谷:今まではビジネスとして、クライアントのパブリックな欲求や、お客様の利益を追求したり、ブランドイメージを高めたりすることに力を入れてきましたが、これからはそういった要素をクリアした上で、制作者としての個人的な欲求や達成感も満たされるような、仕事を増やしていきたいと思っています。

コピーライター養成講座 基礎コース 本講座概要

 
◆福岡教室、名古屋教室
開講日程:2022年7月30日(土)~

※2022年8月20日まで受付中です。
それまでのお申込みされた方には特典として、実施日までの映像を無料視聴可能です。

講義時間:13:00~17:15(原則、毎週土曜日)
講義回数:40回
受講形式:教室受講(宣伝会議セミナールーム)、オンライン受講(Zoom)から選択可能
受講料金:160,000円(税込 176,000円)
 
\特設WEBサイト、お申し込みはこちらから/

神谷みめい 氏
GMO NIKKO/クリエイティブディレクター
ゼロイチ/代表取締役

1978年東京生まれ。東京都立大学法学部卒業。宣伝会議コピーライター養成講座受講後、グラフィックデザイン会社入社。2006年にGMO NIKKOに入社。コミュニケーション戦略の立案からクリエイティブディレクション、各種プロデュースを担当。2017年にGMO NIKKO取締役就任。2021年にゼロイチ設立。「第6回東京インタラクティブアドアワード総合部門銅賞」「第26回日本プロモーション企画コンテストグランプリ」

 

久冨和寿 氏
九州博報堂/クリエイティブディレクター・コピーライター

広告制作会社であるゴングへ入社。宣伝会議コピーライター養成講座受講後、西広(現 九州博報堂)入社。2015年 クリエイター・オブ・ザ・イヤー・メダリスト、TCC新人賞、ACC賞、FCC賞 最高賞、FCC賞特別審査員賞、福岡広告協会賞グランプリ、突破クリエイティブ金賞、広告電通賞、CODO賞、アドフェス入賞、ギャラクシー賞、ほか多数。

 

水谷秀明 氏
Not Found 代表取締役
シーダッシュ 代表取締役
クリエイティブディレクター・コピーライター

デジタルクリエイティブカンパニー、ワントゥーテンの東京支社長などを経てシーダッシュの代表取締役に。デジタルクリエイティブ・CG・実写映像に特化したNotFoundも設立。ドバイ万博日本館のクリエイティブチームにコピーライターとして参加。2021年グッドデザイン賞、2021年第100回ニューヨークADC賞、第24回読売広告大賞グランプリ、広告電通賞 銀賞、日経広告賞 環境大臣賞、JAA消費者のためになった広告コンクールメダリスト、新聞広告賞、朝日広告賞ほか。