ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイは、「
」(アジャイルメディア・ネットワーク=AMN調べ)でランキング4位に選ばれました。テーマパークへの集客にソーシャルメディアを有効活用している同社の考え方や取り組みについて、マーケティング部インタラクティブマーケティング課長の大森研治さんにお話を伺いました。
「まずはバットを振ってみなさい」
――ソーシャルメディアの活用を考えるようになったきっかけを教えてください。

大森
5年前からブログをアメブロで運営していますが、当時はまだソーシャルメディアマーケティングという概念がそもそも存在していませんでした。意識的に取り組み始めたのは1年半前からになります。
弊社ではパークに来てくださるお客様に毎日、認知経路やインプリの調査を行っています。その調査の中ではマス広告、Webが認知経路の大半を占めていた一方で、友人や知人からのクチコミも非常に多いことが明らかになりました。
そこで我々は、「リアルなクチコミが最後のプッシュになっているのであれば、ソーシャルメディアを刺激することでリアルなクチコミを活性化できないか」と考えました。しかし、企業は当然、限られたリソースの中で優先順位をつけて活動しなければなりません。当時、ソーシャルメディアの優先度は圧倒的に下位でした。