電通グループのデジタル関連事業を統括する子会社「電通デジタル・ホールディングス（DDH）」は29日、遠谷信幸・取締役最高業務執行役員（電通デジタル・ビジネス局長兼務）を4月1日付で社長に起用する人事を発表した。秋山隆平社長（電通取締役常務執行役員）は取締役に退く。

遠谷氏は1982年電通入社。東京本社ラジオテレビ局、エンタテインメント事業局などを経て、2007年10月からインタラクティブ・コミュニケーション局次長、08年7月からインタラクティブ・メディア局長。11年4月から現職。2012年4月1日付で執行役員に就任予定。また、2010年1月のDDH発足とともに取締役最高業務執行役員（兼務）。東大工卒。52歳。

DDHは、投資事業組合を運営する「電通ドットコム」を基に2010年1月に設立。デジタル領域の戦略立案と事業投資を行うほか、サイバー・コミュニケーションズや電通イーマーケティングワン、電通レイザーフィッシュなどデジタル関連の電通グループ各社を傘下に置く。変化の激しいデジタル領域の管理体制を一本化することで意思決定の迅速化を図る。

電通デジタル・ホールディングス人事

（4月1日）
代表取締役社長兼最高経営責任者（取締役最高業務執行役員）、遠谷信幸
取締役最高業務執行役員（取締役専務執行役員）、今泉睦
取締役（代表取締役社長兼最高経営責任者）、秋山隆平
常務執行役員（常務執行役員最高財務責任者）、大久保克彦
執行役員最高財務責任者、阿部満