アメリカで注目を集めている“Inbound marketing(インバウンドマーケティング)”とは何か(4)

「アメリカで注目を集めている“Inbound marketing”とは何か(3)」はこちら

顧客化までのプロセスを設計するのがInbound marketing

前回までの3回の記事では、Inbound Marketing Summit 2012 San Franciscoの様子について書いたが、きっと読者にとってもInbound marketingとはなんなのか? そして今なぜ注目されているのか? についてはまだまだわからないかもしれない。そこで今回はそれらを紐解いていきたいと思う。

Inbound marketingは、ある一つのプラットフォーム/メディアや、ある一つの手法を表すものではない。まずこれを理解しておく必要がある。Inbound marketingに含まれるものをざっと書けば、SEO、Web PR、ソーシャルメディアマーケティング、CMS、コンテンツ制作、ブログ、ランディングページオプティマイゼーション、パーミションマーケティング、Eメールマーケティングなどがあげられ、正直なところ、これらを理解しておかなければInbound marketingをうまく行うことは難しいだろう。しかも、それぞれを個別に理解していてもはっきりいって役に立たない。有機的にこれらを結びつけて、


 潜在顧客に見つけてもらう
   ↓
 潜在顧客にサイトに訪れてもらう
   ↓
 潜在顧客にメール登録をしてもらう=潜在顧客の見込み客化
   ↓
 見込み客への定期的なコンタクト
   ↓
 見込み客の商品・サービス購入
   ↓
 見込み客の顧客化

といった過程に貢献するスキームを構築しなければならない。Inbound marketing は、「get found(見つけてもらう)」マーケティング・コンセプトばかりが注目されているが、実際はその先、顧客化プロセスまでのマーケティング・チェーン・マネジメントのことを指すのである。

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高広 伯彦(スケダチ代表/マーケティングコンサルタント/ユニバーサルプランナー)
高広 伯彦(スケダチ代表/マーケティングコンサルタント/ユニバーサルプランナー)

1996年博報堂入社。その後、博報堂DYメディアパートナーズ、電通で主にイン
タラクティブ・マーケティング領域のビジネス開発や広告主のキャンペーンに携
わる。2005年にグーグル日本法人に入社し、新しい広告のインフラづくりに取り
組む。2009年1月に独立し、「スケダチ 高広伯彦事務所」として活動。広告主の
プランニングやビジネス開発を支援する。

株式会社スケダチ: http://sukedachi.jp/
個人ブログ: http://mediologic.com/weblog/
Twitter: @mediologic, @sukedachi_jp
Facebook: sukedachi

高広 伯彦(スケダチ代表/マーケティングコンサルタント/ユニバーサルプランナー)

1996年博報堂入社。その後、博報堂DYメディアパートナーズ、電通で主にイン
タラクティブ・マーケティング領域のビジネス開発や広告主のキャンペーンに携
わる。2005年にグーグル日本法人に入社し、新しい広告のインフラづくりに取り
組む。2009年1月に独立し、「スケダチ 高広伯彦事務所」として活動。広告主の
プランニングやビジネス開発を支援する。

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