「アメリカで注目を集めている“Inbound marketing”とは何か(3)」はこちら
顧客化までのプロセスを設計するのがInbound marketing
前回までの3回の記事では、Inbound Marketing Summit 2012 San Franciscoの様子について書いたが、きっと読者にとってもInbound marketingとはなんなのか? そして今なぜ注目されているのか? についてはまだまだわからないかもしれない。そこで今回はそれらを紐解いていきたいと思う。
Inbound marketingは、ある一つのプラットフォーム/メディアや、ある一つの手法を表すものではない。まずこれを理解しておく必要がある。Inbound marketingに含まれるものをざっと書けば、SEO、Web PR、ソーシャルメディアマーケティング、CMS、コンテンツ制作、ブログ、ランディングページオプティマイゼーション、パーミションマーケティング、Eメールマーケティングなどがあげられ、正直なところ、これらを理解しておかなければInbound marketingをうまく行うことは難しいだろう。しかも、それぞれを個別に理解していてもはっきりいって役に立たない。有機的にこれらを結びつけて、
潜在顧客に見つけてもらう
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潜在顧客にサイトに訪れてもらう
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潜在顧客にメール登録をしてもらう=潜在顧客の見込み客化
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見込み客への定期的なコンタクト
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見込み客の商品・サービス購入
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見込み客の顧客化
といった過程に貢献するスキームを構築しなければならない。Inbound marketing は、「get found(見つけてもらう)」マーケティング・コンセプトばかりが注目されているが、実際はその先、顧客化プロセスまでのマーケティング・チェーン・マネジメントのことを指すのである。