今回はベネッセコーポレーションで“こどもちゃれんじ”のソーシャルメディア運用を担当する幼児商品開発部 次世代商品開発セクションの戸叶有美さんに、ソーシャルメディアの取り組みについて聞きました。
震災発生で、「非常時の子育て」テーマのアカウントに急きょ変更
――ソーシャルメディアに取り組み始めたきっかけを教えて下さい。
戸叶
社内でテスト運用を始めてから実際にリリースするまではタイムラグがあったので、いつからと定義するのは難しいのですが、2011年の年末くらいからですね。年明け3月から4月くらいにリリースできたら、と準備を進めていたのですが、東日本大震災の影響でそれどころではなくなり、まずはこどもちゃれんじではなく、非常時の子育てをテーマにした「非常時の子育て情報<こどもちゃれんじ>」というツイッターアカウントを急きょ立ち上げました。
震災の影響を受けて避難所で生活されている人がいたり、放射線の心配をする親御さんがいたりと、そういう方々に向けて情報発信することが目的です。本当は順序立ててリリースしたかったのですが緊急事態ということもあって、まずはこのアカウントを開設し、その後「こどもちゃれんじ」のツイッターやフェイスブックなどを順々に立ち上げていきました。
――震災の影響を受ける前にツイッターを立ち上げようと考えたきっかけは。
戸叶
私たちが扱っている「こどもちゃれんじ」は、通信教育の特性上、1度お客様に契約していただくとあとは送りっぱなしでその後のフォローが難しい、という側面があります。受講いただくまではさまざまなコミュニケ-ションやダイレクトメールなどを行うことができるものの、受講が始まったとたんに画一的なコミュニケーションになってしまい、教材の内容がすべてになってしまう。ソーシャルメディアを活用することで、お客さまの思っていることにすぐ応えられる場所が作れるのではないか、そう考えました。

