「広告界の未来を構想する」をテーマにしたイベント「AdverTimes DAYS(アドタイ・デイズ)2013」(主催・宣伝会議)が3月13日と14日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれ、2日間で9725人の方に来場いただきました。雑誌「宣伝会議」の創刊60周年(2014年4月)を控えた「宣伝会議60周年イヤー」の皮切りであり、本サイト発の初めてのイベントでもあります。2日間のセミナーの一部を本欄で紹介します。
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- 「効果・効率を最大化するFacebookオプティマイゼーション」
株式会社コムニコ シニアアカウントディレクター 市川伸一氏 - 「「データ」×「心理」!行動観察で変わる、企業が狙うべき顧客像とウェブ戦略」
株式会社ビービット 執行役員 磐前豪氏 - 「【楽天流】デジタルマーケティングの極意!究極のロイヤリティープログラム」
楽天株式会社 営業促進グループ マネージャー 向谷和男氏
効果・効率を最大化するFacebookオプティマイゼーション
株式会社コムニコ シニアアカウントディレクター 市川伸一氏

株式会社コムニコ 市川伸一氏
ソーシャルメディアの発達で、情報発信の形は劇的に変化した。企業がマーケティング活動の舞台にソーシャルメディアを利用することは、もはや一般的なことになりつつある。しかし、その効果を有効活用するのは簡単ではない。企業のソーシャルメディアアカウントの運営・コンサルティングを行うコムニコは、フェイスブック社が提供する認定マーケティングデベロッパープログラム(通称PMD)における日本に5社しかない認定企業のひとつ。同社の市川氏が、企業のマーケティング活動での、成功するフェイスブックページの条件を語った。
ソーシャルメディアの中でも、ツイッターとの比較で関係構築に強いとされるフェイスブック。企業アカウントにおける成功の条件を市川氏は「スポーツと同様、心・技・体が重要です」と言う。さらに、その心・技・体は、アカウント開設前、開設時、開設後それぞれに異なり、各段階どれかひとつを満たしただけでは成功するのは困難だと指摘した。
また、企業のフェイスブックページの成功とは、ファン数を増やす、エンゲージメント率を上げることではなく、ユーザーとの関係性構築や、自分達の企業を深く愛してもらうこと、ユーザーにサポーターとしてサービスや商品の魅力を広めてもらい、事業にプラスの結果を出すことであると言う。そのためには、心・技・体以外に、ファンにどんな価値を提供すれば応援してもらえるのか、コミュニケーションについて深く考える必要があると語った。