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コラム

HOTに行こうぜ!ワンパクの考えるオウンドメディアの未来

ワークショップ型プロジェクトから生まれた クライアント事例

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日本列島も少しずつ梅雨の季節に入っていきますね。この季節、雨が続くと気持ちも湿りがちになりますが、梅雨明けの熱い日差しをイメージして、心も身体もHOTに行きましょう!

さて、いよいよこのコラムも今回で最終回となりました。前回はこれまでのプロジェクトをワークショップ型のディスカッションで行ってきた現場担当のワンパクスタッフの声を掲載しました。最終回は、これまでワンパクとワークショップ型のディスカッションでのプロジェクトを経験した、クライアント2社からの声を聞いてみました。

▼プロジェクト名
ワコールスマートフォンサイト構築プロジェクト

(回答者)
ワコール 広報・宣伝部 WEB・CRM企画課 川勝和美 中太寛行さん

1.プロジェクト概要・目的
スマートフォンサイト構築のために、顧客ニーズ、目的・ゴールの明確化を行うこと。それに沿ったかたちでコンテンツ・機能の洗い出し、導線設計、サイト構造・画面設計、デザインを行った上で構築していくこと。そして、ワコールブランドの新たなコンタクトポイントとして顧客とコミュニケーションし、ビジネスに貢献するチャネルとしてスマートフォンを活用していく。また、商品データベースを様々なデバイスで活用できるようAPI化を行う。

2.ディスカッション型ワークショップの良かったところ
ユーザーはどんな時に何をしようとしてサイトに来るのかといったユーザーニーズの仮説、また課題抽出や要件洗い出しをチーム全体で行ったことで、顧客視点で情報設計する訓練になり、スマートフォンサイトについてだけでなく、顧客接点でのサービス設計の観点から不足していたサービスに気づいたり、改善のヒントを得、それをチームで共有することができました。

3.ディスカッション型ワークショップの課題や注意事項

abe_wacoal_workshop

ワコール社内 ワークショップ風景

  • プロセスを丁寧にすれば、かなりの時間(数か月)を要するので、覚悟がいる(笑)
  • ワークショップの頻度が高いので、他の業務を圧迫する
  • 参加メンバーのモチベーションの継続→疲れてくる
  • 異なる角度で発言できるメンバー(他部門メンバー)を入れないと単一的な場になりがちである

4.その他、振り返り
従来は、主観的に「顧客の立場に立った私」がどう考え、それを伝えて作ってもらうような手順をとっていました。今回のプロジェクトでは、きちんと顧客の行動プロセスを整理して、それに沿って必要な要件を定義するというプロジェクト進行方法を取りました。かなりの時間を要しましたが、設計を共有できているので、実際に構築段階のテストでも、その設計条件に合っているかという観点でチェックすることができ、自信をもって修正しながら、リリースできました。また、別の案件に関しても、強くIA(情報アーキテクチャ)やカスタマージャーニーマップを意識しながら、業務を進めるようになったのは個人的な財産でもあります。
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