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コラム

HOTに行こうぜ!ワンパクの考えるオウンドメディアの未来

ワークショップ型プロジェクトから生まれた クライアント事例

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▼プロジェクト名
WISDOMリニューアルプロジェクト

(回答者)
NEC CRM本部Webコミュニケーショングループ シニアマネージャー 田中滋子さん

1.プロジェクト概要・目的
NECでは、BtoB領域のお客様とのコミュニケーションを目的に、2001年にメール配信を開始し、2004年には情報提供サイト「WISDOM」をオープンと、Webとメルマガを活用した活動を続けてきました。ここ数年、デジタルマーケティングの環境も大きく変わってきており、震災もきっかけとなり、私たちも、お客様とのコミュニケーションのあり方を再構築していく必要性を感じてきました。

今回のWISDOMリニューアルは、

  • よりお客様と「つながる」ことをコンセプトとし、ブランドを再定義すること
  • いつでもどこでもNECとつながることができる、スマートデバイス対応
  • より時代に合ったインフラへの刷新

をめざし、プロジェクトを開始しました。

2.ディスカッション型ワークショップの良かったところ

abe_Wisdom_SessionMap

NEC ワークショップから

個人的には、宣伝畑ではなかったことも影響しているかと思いますが、提案・戻し型(オリエン、オリエン返し?)より、ディスカッション型に慣れていることもあり、ワンパクさんのやり方はまったく違和感なく、すんなり入れました。毎回テーマを決めて、たたき台をご提示いただき、ディスカッションし、まとめる、というやり方は、非常に達成感があり、参加している全員での納得感が醸成できるので、よいと思います。

しかし、ちょっと時間がかかるので、入れ替わり立ち代わりになってしまったことと、業務を抱えながらのリニューアルだったため、スケジュール的に厳しかったところはありました。

3.ディスカッション型ワークショップの課題や注意事項
クライアント側も、プロジェクトにどっぷりつかれる体制であると、より速く成果が出せるようにも思いますので、業務の半分くらいは、プロジェクトにコミットできるような、工数調整等が必要だと思います。

4.その他、振り返り
キャンペーンサイトの構築や、プロモーション施策策定と違い、デジタルマーケティングの基盤となるオウンドメディアのリニューアルは、何年かに1度しかできない大規模なプロジェクトです。工数はもちろん、関わる人も多く、社内調整も非常に重要で、できる限り、関係者全員で情報を共有し、納得し、進めることが必要と思います。

しかし、リニューアルしただけで終わりではなく「このサイトを活用してどのような成果を出していくか」が重要ですので、今後もリニューアルしてよかった、と実感できるように、社内、社外問わず、いろいろなご意見も伺いながら、新しい企画や、取り組みを進めていきたいと思います。


さて、ここまで全12回に渡りワンパクの考えるオウンドメディアの未来の姿から、実際にプロジェクトを進めるに当たっての考え方や注意点、ワンパクで行った事例などについてお話してきましたがいかがだったでしょうか?

このコラムでお話した内容を一度に実施し、全てを変えていくのは難しいかもしれません。その時は全体最適を踏まえた個別最適という考え方で、できる部分から少しずつ変えていくというやり方もあると思います。ぜひチャレンジしていってもらえれば幸いです。

最後になりましたが、週間でのコラム連載という、これまでやったことの無い未知の領域について機会をつくって頂いた編集部の刀田さん、事例掲載について快諾して頂いたクライアントのみなさま、日々の業務をフォローしてくれたスタッフのみんなに感謝したいと思います。本当にありがとうございました。原稿締め切りに追われる状況はしばらくはお休みしたいと思いますが、リクエストがあれば(?)また復活することもあるかもしれません(笑)。その時はまた改めて。

※連載「HOTに行こうぜ!ワンパクの考えるオウンドメディアの未来」は今回で終了です。ご愛読ありがとうございました。