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コラム

宣伝会議 インターネットフォーラム 2013

ビッグデータから新しい価値を提案したい――クレディセゾン

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宣伝会議は、6月5日に東京・港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で、「宣伝会議インターネットフォーラム2013」を開催しました。WEB・デジタルテクノロジーの発展と、それに伴って大きく変わりつつあるメディア環境や消費者行動をとらえ、企業コミュニケーションの未来と、そこでのデジタルの活用可能性を探る同イベント。今回の来場者数は、前回の2591人を大きく上回る3521人にのぼりました。
幅広い業種・業態の企業でデジタルマーケティングに取り組む責任者・担当者が登壇した講演はもちろん、そうした企業の取り組みをサポートするツールや技術を紹介する展示にも多くの人がつめかけ、会場全体が熱気に包まれました。ここでは編集部が特に注目した講演にスポットを当て、そのレポートをご紹介します。

ネット会員を中心とした、顧客データ活用ビジネス

講演者:磯部 泰之(クレディセゾン ネット事業部 マーケティング部長)

永久不滅ポイントのクレジットカード「セゾンカード」で知られるクレディセゾン。同社のネットマーケティングを担当する磯部泰之氏から、カードの会員情報と永久不滅ポイントを活用したネット戦略が紹介された。

総カード枚数2500万枚を発行しており、「ネット会員を中心とした、顧客データ活用ビジネスによる収益拡大」を方針として挙げる同社のネット会員数は850万人を超える。カード発行時の厳正な審査により、正確性や信用力の高い属性データを収集できることから、ネット会員の質が高いことも大きな特徴のひとつだ。このネット会員のWeb上での行動履歴データを収集することでビッグデータを創出でき、カード会社ならではのマーケティングビジネスを作ることができる。

通常1000円で1ポイントが貯まり、100ポイントから景品と交換できる仕組みを持つ有効期限のないポイント「セゾン永久不滅ポイント」を最大の特徴とする同社。顧客がよりポイントを大量に貯めることができるポイントモールサイト「永久不滅.COM」の他、検索するだけでポイントが貯まるサービスや、アンケート回答や動画CMを見るだけでポイントが貯まるサービスを提供するなど、現在約600社と提携しながら幅広いサービスを展開している。

磯部氏は「カードのデータ以外にも、Webの行動履歴やリサーチデータも集まってきたが、まだまだ使いこなせていないのが現状。このビッグデータを活用して、新しい価値をお客様に提案していきたい。今後はO2Oを意識した、新しい取り組みができれば」と話す一方で、「今後も他社ポイントや共通ポイントと差別化を図り、認知度を広めていくことで会員数を増やしていく」とネットマーケティングにおける意気込みを語った。


「これからのマーケティングに求められること」
をテーマに、コメントをいただきました。


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磯部 泰之(クレディセゾン)