データドリブンは生き残りの要件、アナログな感性は勝ち抜く要件

前回

は僕が考える「編集」の定義についての話でした。「雑誌は主観に基づくパッケージングが大事で、ウェブは網羅性とパーソナライズが大事なのでは!?」という僕の主観的な意見を述べさせていただいたのですが、4回目の今回はその続きです。

雑誌もウェブサービスも「コンテンツを継続的に供給し続ける」という大きな共通点を持っているという前提に立った上で、では雑誌とウェブサービスの違いとは何か。さらに、雑誌のオンライン化で登場しつつあるそのハイブリッド版(?)、雑誌をウェブサービスの形で提供する際に大事にすべきポイントについて書いていきます。

雑誌はバラの花?

何よりも大きな違いは、ウェブと違い雑誌は読者の目に触れたものが完成形。一度世に出たら、修正や改善はできないということです。

たとえば、雑誌の表紙を例に挙げます。基本的に雑誌の表紙で実際に使用するモデルカットは、あらかじめ複数撮っておいた写真の中から選びます。その中に、モデルが右手を挙げたバージョンと下げたバージョンがあったとしましょう。編集長が、うーんと腕を組みながら悩み、「今回はこれでいこう!」とどちらかのバージョンを選ぶ…。この作業が毎月繰り返されるわけです。

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山本 憲資(Sumally Founder & CEO)
山本 憲資(Sumally Founder & CEO)

Sumally Founder & CEO

一橋大学卒業後、電通、コンデナスト・ジャパン「GQ JAPAN」の編集者を経て、2011年9月「Sumally」をローンチ。http://sumally.com

山本 憲資(Sumally Founder & CEO)

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一橋大学卒業後、電通、コンデナスト・ジャパン「GQ JAPAN」の編集者を経て、2011年9月「Sumally」をローンチ。http://sumally.com

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