今回はブラックサンダーが初めて展開した広告「バレンタイン 義理チョコイベント」について紹介したいと思います。
2012年はロンドンオリンピックが開催されました。皆さんご存知、「ブラックサンダーが大好物」と言ってくれたあの体操選手が、見事に金メダルを獲得。2008年に続き、再びブラックサンダーは注目されることになりました。売上は予想以上に好調に推移。ブラックサンダーの認知度や生活者の興味・関心が、さらに向上したためと考えました。
しかし、生活者の関心を維持するのは難しいもの。興味・関心が風化して認知度が下がってしまえば、今は好調な売上もたちまち降下してしまうに違いない…と考えました。外的要因で向上した売上を、自分たちがコントロールできるアクションで維持しよう。そう考え、ブラックサンダー初の広告を展開することが決まりました。
実施したのは、今年2月のバレンタインシーズン。バレンタインデーは、1年の中でチョコレートが最も注目を集めるイベントです。有楽製菓はチョコレートメーカーであるにも関わらず、それまで、バレンタインとの関わりが極めて少ない会社でした。専用商品を販売することもなく、イベントにも積極的に参加しない。そんな状況だったのです。「世間でチョコレートが注目を集める時期に、何か面白いイベントを実施できれば、効率的に効果を上げられる」――チョコレートメーカーにとしては、必然的な考えだと思います。