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コラム

New York、酒と泪と男とアートディレクション

「仏壇」広告から、ビヨンセのアートワークへの道

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マンハッタンをスタバのコーヒー片手にヒールをカツカツ言わせて出社して、英語でバリバリ仕事をこなす。夜は素敵な彼とデートして、でも次の日早いからと、自分の素敵なアパートに戻って摩天楼の見える部屋からナイトキャップを一杯。

なんて、理想を抱いて渡米したのが2002年。あれから11年、今でこそ少しは夢に近づいたとは言えるが、マンハッタンのデコボコ道をヒールで歩くのは未だに苦手だし、スタバのコーヒーは高いから買わないし、夜は残業でデートどころじゃない。

シューボックス(靴箱)サイズの激狭なアパートでベロベロに酔っぱらって眠る毎日だ。しかもバツイチ……。

とまあ、プライベートはグダグダだけど、仕事はかなりやりがいを感じながらここまできた。


メイン担当アーティストはビヨンセ。
特に印象深い、「いろんな思い出の詰まった作品」
と話すのがこちら。

現在、ミッドタウンにあるソニーミュージックで、ビヨンセやマイケル・ジャクソンなど、有名アーティストのアートワークを担当し、撮影ディレクションからロゴデザイン、パッケージデザインなどをシニアアートディレクターとして日々格闘しながら制作している。

大物から新人まで、アーティストのイメージ作りなど、彼らの音をビジュアル化するのが仕事だ。アーティストのアルバムコンセプトに合わせて、アメリカ中飛び回ってミーティングやら撮影やら。「なんてグラマラスな仕事!」と言われる事も多いが、謙遜なく、グラマラスな仕事である(笑)。

最近はサイドプロジェクトとして、デジタルマガジン『HEAPS』の編集長兼クリエイティブディレクターも務めている。これはこれでまたグラマラスであったりする。

さて、このコラムでは、初心に返る意味でもここまで来た経緯を少し振り返ってみようと思う。

≫次ページ 「音楽と漫画が大好き、勉強嫌いな高校時代」に続く