【前回のコラム】「数字の苦手な僕がデータサイエンスに向き合う理由」はこちら
広告業界では、「デジタル」という言葉が、ときに物事を混乱させることがあります。

デジタルは、メディアでなくソリューション
例えば、クライアントから「デジタル施策について相談がある」というので話を伺っていたら、どうも噛み合ない。案の定、ネットメディアへの広告出稿の話だった、ということがあったりします。
こういった混乱の要因は、クライアント企業ではなく、相談を受ける広告マンのほうが業界の潮流に疎いということにあるのかもしれません。
かつては、クライアント社内における「デジタルなんとか部」の仕事は、マスキャンペーンを実施する際のわずかな残り予算を使ってネットバナーやリスティングを買い付けることだった、という時代もあったでしょう。
でも今では、企業のデジタルに対する認識は「メディア」ではなく、「ソリューション」です。
この認識が広告マンのほうにないと、クライアント企業の大胆な動きを見落としてしまうかもしれません。
ここ最近、企業がこれまで広告会社などにアウトソースしてきたマーケティング機能をインハウスで備えていこうという潮流があります。
これまでアウトソース先に蓄積されていたデータと知見を、これからは社内に囲い込んでいこうという意思の表れと言えるでしょう。
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京井 良彦(電通 マーケティング・デザイン・センター プランニング・ディレクター)
京井 良彦(電通 マーケティング・デザイン・センター プランニング・ディレクター)
大手銀行でM&Aアドバイザーを経て、2001年電通入社。
主に、グローバルブランドやITサービス、スタートアップ企業を担当し、
ソーシャルメディア・デジタル領域を中心とするエンゲージメント・プランニングや、
データサイエンスに基づくグロースハックを手がける。
カンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルに毎年参加している。
著書に『ロングエンゲージメント』(あさ出版)、『つなげる広告』(アスキー新書)など。
東京都市大学非常勤講師。
京井 良彦(電通 マーケティング・デザイン・センター プランニング・ディレクター)
大手銀行でM&Aアドバイザーを経て、2001年電通入社。
主に、グローバルブランドやITサービス、スタートアップ企業を担当し、
ソーシャルメディア・デジタル領域を中心とするエンゲージメント・プランニングや、
データサイエンスに基づくグロースハックを手がける。
カンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルに毎年参加している。
著書に『ロングエンゲージメント』(あさ出版)、『つなげる広告』(アスキー新書)など。
東京都市大学非常勤講師。
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