「契約社会アメリカ」の洗礼を受ける

38歳のおじさんがNYの路上で涙した理由

私も来週にはもう38歳。結婚して子供もいますし、これは昔からですが髪も無いですし、加齢臭について文句も言われます。自分はあとどのくらい働けるんだろう、なんていうことも考えるようになりました。

若かりし頃は、自分も38歳にもなれば、頭の中が整理されて、いろんなものに適切に対処することができ、安定した生活を送っているに違いない、なんて想像していました。それが良いか悪いかは別として、安定した社会生活を送っているはずでした。

そんなはずだったのに。

会社の前のストリート。どうでも良いのですが、このへんで泣いてました。

ある3月の金曜日、37歳肥満気味の頭髪が薄い日本人男性たる私は、ニューヨークのリロイストリート路上で、シクシクと涙を流していました。マジ泣きです。私をご存知の方は想像してみてください。あのごつい清水が、とめどなく流れる涙をすすりつつ、顔をしわくちゃにしつつとぼとぼと歩いている姿を。

38歳にもなって、一目をはばからず悔し涙を流すことになるとは思いもよりませんでした。止まらないのです。

そもそも、こんなことをこのような人様の目に触れる場所で書くのも日本男児としてどうかと思います。これをここに書くべきかも逡巡してしまいます。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 3628 / 4109 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

清水 幹太(PARTY チーフ・テクノロジー・オフィサー)
清水 幹太(PARTY チーフ・テクノロジー・オフィサー)

東京大学法学部在学中(のち中退)からプログラマー・デザイナーとして活動。2006年にイメージソースに入社以降は、テクニカル・ディレクターとしてウェブサイトから映像まで、様々なフィールドに渡るコンテンツ企画・制作に携わる。2011年、クリエイティブラボ「PARTY」設立に参加。クリエイティブ・ディレクター、チーフ・テクノロジー・オフィサーとして、インタラクティブを中心にジャンルを問わず、高い技術力を背景にした様々なクリエイティブに関わっている。2013年9月よりPARTY NYCに赴任。カンヌ・クリエイティビティ・フェスティバル、アジア・パシフィック広告祭等、国内外での受賞多数。

清水 幹太(PARTY チーフ・テクノロジー・オフィサー)

東京大学法学部在学中(のち中退)からプログラマー・デザイナーとして活動。2006年にイメージソースに入社以降は、テクニカル・ディレクターとしてウェブサイトから映像まで、様々なフィールドに渡るコンテンツ企画・制作に携わる。2011年、クリエイティブラボ「PARTY」設立に参加。クリエイティブ・ディレクター、チーフ・テクノロジー・オフィサーとして、インタラクティブを中心にジャンルを問わず、高い技術力を背景にした様々なクリエイティブに関わっている。2013年9月よりPARTY NYCに赴任。カンヌ・クリエイティビティ・フェスティバル、アジア・パシフィック広告祭等、国内外での受賞多数。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ