Twitter社が全面協力。SNSの闇を描いた映画『白ゆき姫殺人事件』で伝えたかったこと――私の広告観(6)映画監督・中村義洋さん

話を「盛って」しまう人間の性

美姫を取り巻く人々の証言に見る“滑稽さ”も観る者を引きつける。同じエピソードを複数の証言者の視点から再現するシーンが度々出てくるが、まったく同じようには描かれてはいない。各人のちょっとした思い違いが誤解を生んでいたり、証言者の都合の良いように記憶がねじ曲げられていたり、単なる妄想であったり。「真実」としてメディアやSNSで語られてきた事象に様々なバイアスがかかっていたのだと紐解かれていく描写はユーモアにあふれ、本作の試写会場では一斉に笑いが起きていた。

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