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シリーズ連載② 長く愛されるキャラクターの秘密

絵本シリーズ「くまのがっこう」を軸にしたキャラクターブランド開発の軌跡を紹介するシリーズ連載第2弾。イベント、グッズ展開、映像化、デジタル展開など、絵本から立体的な展開を次々と実現してきた秘訣に迫る。

【バックナンバー】
①ロングセラー人気絵本「くまのがっこう」誕生ストーリー

普段使いのグッズを通じてキャラクターが生活に根付く

2013年、毎年最も優れたグッズに贈られる「くまのがっこう大賞」も受賞した「くまのがっこう パンケーキパン」。

2013年、毎年最も優れたグッズに贈られる「くまのがっこう大賞」も受賞した「くまのがっこう パンケーキパン」。

「絵本発でオリジナルキャラクターブランドをつくる」というミッションでスタートした「くまのがっこう」。その関連グッズは現在1万点を超え、ライセンス契約社数は約80社に上る。

当初は文具やぬいぐるみなどの雑貨が中心だったが、徐々に寝具類などの生活必需品に広がってきた。「日常で使っていただくことで、キャラクターがファンの生活により根付いていきます」と、「くまのがっこう」の生みの親で、同ブランドを展開するキャラ研代表の相原博之氏は話す。商品化に当たっては、定期的にメーカーと会議を行っている。

「こういうものを作りたい」というメーカー側の提案に対し、時に相原氏からも一歩踏み込んだ要望を出す。例えば、昨年発売した「くまのがっこう パンケーキパン」は、主人公のジャッキーの顔の形のパンケーキが焼けるミニフライパンだ。

生地を流し込む量によって、2wayの焼き型が楽しめるのが特徴だが、これも「フライパンが作りたい」というメーカーの提案に対して、「顔の形に焼けないか」と相原さんから“逆提案”したことでできた商品の一つだ。

「くまのがっこう」グッズ

「くまのがっこう」グッズ展開。現在、国内で約80社と、韓国・台湾でそれぞれ約10社とライセンスを結び、グッズを企画開発している。

映像が絵本の世界をぐっと広げた

「くまのがっこう」の映像デビューは、2010年に全国東宝系の劇場で公開された映画『くまのがっこう~ジャッキーとケイティ~』だ。この映画は東京国際映画祭にも出展し、絵本を読まない層に認知を広げることに成功した。

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