こやま淳子さん&三井明子さん登壇の“女子会”開催——宣伝会議賞特別セミナー

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宣伝会議は10月8日、第52回宣伝会議賞の応募者応援企画として、大学生向け特別セミナー「コピーライターとして生きていく」女子会版を東京本社で開催した。
9月26日の男子会版に続き開催した今回のセミナーは、講師も参加者も全員女性。講師は、広告界の第一線で活躍するコピーライター、こやま淳子事務所のこやま淳子さんとアサツー ディ・ケイの三井明子さんが務めた。
当日は広告業界やコピーライターという職業に関心を持つ女子学生を中心に約60人が参加。セミナーは、参加者から事前に寄せられた質問に対して、こやまさん・三井さんが答えていくスタイルで進行した。コピーライターの道を進むことになった経緯や、仕事へのこだわりなど、コピーライターとして生きていく方法や考え方について、女性ならではの視点を交えながら語った。ここでは、その一部を紹介する。

——なぜコピーライターになったのですか?

こやま:私は学生時代、一浪して入学した上に、国際交流活動に夢中になりすぎて、さらに留年してしまったんですね。そして就職活動時期を迎える頃には、世の中が急に就職氷河期に突入。同級生はみんな名の知れた企業に就職できたのに、私だけ入れないんじゃないかという状況になったんです。そのとき初めて、自分の人生について真剣に考えて。最初はたとえ小さな会社だったとしても、どこかで逆転できるような仕事を選ぼうと思ったんです。それで、新聞の求人広告を見て、編集プロダクションでライターの仕事を始めました。そこでは、たまたま広告のコピーを書く仕事もあったので、ライターとコピーライターという2枚の名刺を持って活動するようになりました。オフィスには『TCCコピー年鑑』がたくさん置いてあって、自分が普段書いているコピーや文章とはまったく違う世界があるのだと衝撃を受けたのを覚えています。それで入社2年目でコピーライター養成講座に通い始め、本格的にコピーライターを目指すことになりました。

三井:私は美術系の短大に進んだのですが、入学してすぐに自分の美術の才能のなさに気づいてしまったんです(笑)。前向きな人はそこで努力するのだと思いますが、私はラクなほうへ、ラクなほうへと流れていく弱いタイプなので、努力もせずに何か別の道はないかと探しました。当時は、糸井重里さんが「コピーライター」という職業で、世に広く名前が知られるようになった頃。広告業界の第一線で活躍しつつ、メディアにも多く登場して、コピーライターをカッコいい・面白そうな職業と思わせてくれました。現実から逃避しようとする中で、そういう華やかに見える世界に興味を持つようになりました。私、子どもの頃から“シュール&ナンセンス”なテレビCMを見るのが大好きだったんです。そういうCMを大人になって改めて見て、広告というものを作る仕事があって、それを職業にしている人がいることを知って、私もそうなりたいと思うようになりました。

次ページ 「コピーライターという仕事のやりがいや、つらさとは?」に続く

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