「宇宙談義」Vol.2~宇宙ゴミの問題を広告で解決するには?

スペースデブリ除去のためのR&D、企画、サービス提供を行うASTROSCALE社CEO 岡田光信さんとの対談、第2回をお届けします。

前回の対談記事「「宇宙談義」Vol.1~宇宙広告の可能性って?」はこちら

衛星打ち上げの金額は劇的に下がっている

ドリル 細川氏(左)と、ASTROSCALE社 CEO 岡田光信 氏(右)。

細川:

宇宙開発と広告の親和性についてお聞きしてきましたが、気になるのはそれにどれくらいの金額がかかるかということだと思います。

それについてはいかがですか?

岡田:

確かに価格の問題は非常に大きいと思います。

ここにきて打ち上げに必要な価格がグンと下がった。

何百億じゃなく、何十億じゃなく、何億になった。

打ち上げからデブリ除去完了まで数年でこれくらいの金額でいける計算です。

細川:

ふつうにスポンサードできる金額まで下がってきたんですね。

岡田:

ちなみにデブリ除去衛星は、いくつデブリを取ったかリアルにわかる。結果が数字でわかるんです。これもいい材料だと思いませんか?

細川:

しかもそれが世界初ですよね?それは価値がある、企業にとって。

いろいろ広がりそうですね。その衛星はどのくらいのデブリを回収できるんですか?

岡田:

計算上、2年間で150個極小デブリを捕まえられます。毎週1個か2個。センサーが捕まえた瞬間にリアルタイムで地上に教えてくれます。

その数は、つまりその高度にどのくらいの分布で極小デブリが飛んでいるかというデータになる。このデータは様々な国営宇宙機関も欲しがると確信しています。まだ人類が持っていないデータなので。つまり、これはものすごい国際貢献や人類の未来への貢献にもなるのです。

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細川 直哉(Drill チーフ・クリエーティブ・オフィサー)
細川 直哉(Drill チーフ・クリエーティブ・オフィサー)

1970年生まれ。早稲田大学大学院にて建築意匠を専攻。1995年、電通入社。

クリエーティブ局、OOH局、プロモーション事業局を兼務し、「消費者参加型」キャンペーンを数多く手がける。
2011年にドリルのエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任。与えられた時間と予算の中で最も劇的にクライアントニーズを解決するというミッションを実行するために組織された少数精鋭のソリューション集団を率いている。

CLIO、ADFEST、Spikes Asiaでのグランプリをはじめ、Cannes Lion、ニューヨークADC GOLDなど数多くの国内外の広告賞を受賞。Cannes Lionほか数多くの海外広告賞の審査員を務める。

一級建築士でもあり、自ら建築デザイン、空間プロデュースも手がける。

細川 直哉(Drill チーフ・クリエーティブ・オフィサー)

1970年生まれ。早稲田大学大学院にて建築意匠を専攻。1995年、電通入社。

クリエーティブ局、OOH局、プロモーション事業局を兼務し、「消費者参加型」キャンペーンを数多く手がける。
2011年にドリルのエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任。与えられた時間と予算の中で最も劇的にクライアントニーズを解決するというミッションを実行するために組織された少数精鋭のソリューション集団を率いている。

CLIO、ADFEST、Spikes Asiaでのグランプリをはじめ、Cannes Lion、ニューヨークADC GOLDなど数多くの国内外の広告賞を受賞。Cannes Lionほか数多くの海外広告賞の審査員を務める。

一級建築士でもあり、自ら建築デザイン、空間プロデュースも手がける。

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