「汗ジミ」をキーワードとした新カテゴリー創出
永井 隆志氏(ライオン株式会社 ヘルス&ホームケア事業本部 ビューティケア事業部長)
従来の制汗剤は、嗅覚に訴求するニオイ予防や触覚に訴求するサラサラ感を提供するものでしたが、新商品開発のキーワードは視覚を訴求する「汗ジミ抑制」でした。
近年、女性の社会進出によって発汗シーンが増加したことや永久脱毛経験者の増加、女性服の流行素材の変化などの社会的背景によってワキ汗・汗ジミが気になる女性は8割以上にも上り、汗ジミはニオイに続く不安要素となっています。また、テレビの生放送で女子アナのワキ汗が映ったことによって「見苦しい」という意見と、「仕方ないもの」という2つの意見の論争が起きるという出来事もあり、汗ジミ不安は社会的関心事になっていました。