グローバルな上司と働く、女性デジタルマーケター対談—レキットベンキーザー×日産自動車

講演者

  • 趙 恩淳 氏(レキットベンキーザー・ジャパン株式会社 マーケティング本部デジタルメディアマネージャー)
  • 中川 香織 氏(日産自動車株式会社 グローバルマーケティングストラテジー本部デジタルストラテジー部 主担)
「宣伝会議サミット/デジタルマーケティング・フォーラム2014」が11月19日、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて開催された。企業内でCMOの役割を担う事業責任者が、生活者と良好な関係を構築するための戦略・方針をテーマに話した講演の一部をレポートとして紹介する。

いかに上司を説得できるか、毎日がチャレンジ

———お二人の共通点は、グローバル企業で働いていて、かつ上司が外国の方であるという点です。日本の企業文化風土に固執しない上司が提唱するデジタルマーケティングの考え方を、日本においてどのように実践に落とし込んでいけるのか。二人が実践している取り組みを紹介していただきたいと思います。まず、お二人の簡単な自己紹介と仕事内容を教えていただけますか。

趙 恩淳 氏(レキットベンキーザー・ジャパン株式会社 マーケティング本部デジタルメディアマネージャー)

趙:

レキットベンキーザーは、イギリスに本社を置き、世界60カ国に展開している消費財メーカーです。日本ではメディキュット、ミューズ、クレアラシルというブランドを展開しています。一言でいうと、非常に利益を大事にする会社なので常に徹底した効率化を目指しており、デジタルを最大限活用した効率化に注力しています。

私のミッションはデジタルを活用したマーケティング全体の最適化で、例えば、テレビ広告にデジタル広告を連携して認知効率を上げる、1ブランドで得た経験をほかの6ブランドにも展開していくなどを行っています。それぞれ国によってマーケティング情報や消費者行動が違いますので、どうやったらデジタルで日本に合った最適化ができるかを常に考えています。

中川:

2004年に日産自動車に入社し、国内の販売促進部に配属され、日産のマーケティングサイトの運営や各車種のキャンペーンを行ってきました。

その後、グローバル部門に異動し、現在私の部署のミッションは、日産の中期経営計画「パワー88」に貢献するためのデジタル活用です。そのためにグローバルデジタル戦略のビジョンやガイドラインの策定など、どちらかというとひとつの国のマーケティングではなくグローバルでどのような戦略を導入していくのかいうことをメインに活動しています。

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宣伝会議サミット デジタルマーケティング・フォーラム2014
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