主役はモバイルからIoTへ、世界が注目するテクノロジーの祭典——現地からレポート「CES2015」⑤

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毎年、米ラスベガスでは正月明けにCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が開催されます。CESは出展企業が2700社以上、さらに世界140カ国から15万人以上が参加する世界最大規模の家電トレードショーです。また、ここ数年は家電以上にIT・テクノロジーに関する最新トレンド発信の場として注目されています。
(著者:電通 コミュニケーション・デザイン・センター プロデューサー森 直樹)

コネクテッドホーム、ウェアラブル、3Dプリンター…
新領域が集結する注目のTech West

今年のCESではウェアラブル、スマートウォッチ、ヘルスケア、ウェルネス&フィットネス、住宅関連などIoTの成長株とも言える領域や、3Dプリンター関連ソリューションなど新興系のサービスやデバイスを一同に集めたTech Westエリアも注目でした。レポート第5弾は、このTech Westからの報告です。

メイン会場に勝るとも劣らない盛況ぶりのTech Westの会場。

ウェアラブルの老舗とも言える、fit bit社の展示ブース。すでに70%のシェアを有しているとのこと。彼らは、APIの公開をすることで多くのサードパーティーがfit bit端末向けサービスを提供するようになり、fit bitエコシステムを築くだけでなく、自社のネイティブアプリの強化にも力を入れているとのこと。

スマートフォンAppで健康管理ができる血圧計。ヘルスケアコーナーには、スマートフォンやPCとWi-FiやBluetoothなどの無線接続により、取得情報をクラウドに登録し、アプリやブラウザの管理画面を通じて、自身の健康管理やサービスや提携先企業のサービスを受けることが可能となっている。

タブレットアプリを通じて、フィットネスサポートをしてくれる、ヨガ用のスマートマット。

様々な生体情報を取得しヘルスケアサービスを提供しているiHealth。APIを公開することで100社以上の企業がiHealthのデバイスを使いサービスを提供している。また、一般消費者に提供するだけではなく、病院向けにエンタープライズソリューションとしても提供しているとのこと。コンシューマー向けに開発するデバイスのUIは優れており、B2B市場でも競争優位を持つとのこと。

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身の回りを全てIoT化する? 
様々なモノに貼り付けてIoT化するガジェット

家庭内の様々な場所やモノに貼り付けて利用するIoTデバイス。家庭内のあらゆるモノの利用状況を把握することで、小さい子どもやお年寄りの家庭を見守ることができるサービス。

様々なアウトドア用品に貼り付けて利用できるIoT端末。今後は、IoTデバイス自体が機能する商品に加えて、身の回りのモノにアドオンすることで既存のモノをIoT化。既存のモノに新しい付加価値を付与する商品やサービスも注目。

日本のメガネブランドのJ!NSもウェアラブルデバイスを出展。

3Dプリンタゾーンは昨年よりも拡大され、大盛況だった。写真は3Dプリンター大手のMAKERBOT社の展示スペース。

立体を作り出す3Dペンも出展。会場では、実演により様々な3Dアート作品をリアルタイムで制作されていた。


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森 直樹(もりなおき)
電通 コミュニケーション・デザイン・センター プロデューサー

メーカー、調査会社、ネット系ベンチャーを経て2009年より現職。スマートデバイス・AR(拡張現実)、ソーシャルメディアに関する調査研究及び事業開発に従事。また、マスメディアとtwitterのタイアップ企画のプロデュースや、SNS活用コンサルティング、企業のFacebookページ立ち上げに携わる。

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