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コンテンツを拡散し、「ネットで話題」を戦略的に創出

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話題化を加速させるコンテンツパワー

デジタル戦略PRには、コンテンツが欠かせないと三島氏は語る。

「近年は社会に求められているものをクライアントと共創し、提供していく姿勢が重要です。特に、生活者が自ら情報を取りに行く時代だからこそ、世の中で起きていること・注目を集めていることに目を向けて、共感を呼ぶコンテンツでなければ、企業メッセージは受け入れてもらいにくい。PRはパワーゲームでは成功しません。生活者に寄り添い、潜在的なニーズに訴えることが重要です」。

三島氏はさらに、デジタルPRにおけるリッチコンテンツのパワーに注目する。

「アンケート調査結果のグラフをイラストやインフォグラフィックスに加工したり、おもしろ動画を作ったり、感情を刺激するような見せ方も増えています」。

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中でも、企業の圧倒的な注目を集めるのが動画だ(図6)。「当社のプレスリリース配信サイトでも、動画を活用する案件が増えています。また、スマートフォンでは画面表示されるテキストが限定的であるために、動画をはじめとしたリッチコンテンツによる情報伝達が注目されています」と言う。

コンテンツを創出する手法の一つに、データPRがある。実施したアンケート調査の結果をもとに“生活者の声”として情報発信し、共感醸成を図る手法だ。2014年にコクヨが新たに発売した携帯用ハサミ「ホソミ」は、データPRによって大きな成果を上げたという。

「ホソミ」のPRは、若い女性との接点を創出すると同時に、携帯用ハサミへの需要を喚起する狙いがあった。そこで同社は、外出先でハサミがないとき、切りたいものがある女子はどうするのかというアンケート調査を実施した。

三島映拓 氏

PR TIMES サービス本部 PR・コミュニケーションDiv. マネージャー
三島映拓 氏
総合PR会社ベクトルでPRコンサルタントを経験した後、グループ内でPR TIMESに転籍。リリース配信からデジタル戦略PRまでを担当するPRプランナー。

「ハサミがないとき、『歯で噛み切る』というあるあるネタに、女子力低下という恐怖訴求を絡め、『3人に1人が“噛み切り女子”』というショッキングかつ共感を呼ぶデータをリリースで発表しました。さらに『既存ハサミのサイズと実用性に不満』といったデータから、新たな携帯用ハサミが求められていることを後押し。そのグラフを女子が好む“キモカワな”イラストに仕立てることで、ターゲットである女子高校生やOLが多く集まるデジタルメディアに取り上げてもらった際の、直感的な訴求を強めることができました」。

このデータPRがきっかけとなり、コクヨは「女子力アップ!脱・噛み切り女子キャンペーン」を実施。

「“噛み切り女子”から脱却するために携帯用ハサミをもらおう」というメッセージがユーザーに受け入れられた結果、応募数も通常のキャンペーンの2倍近くに上ったという。

PR TIMESでは、「デジタル戦略PR」を強みに、多くの企業のPR効果の最大化を目指していくという。


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