2月18~24日の中華圏の旧正月である春節の休みに合わせて来日した訪日観光客が大きな話題になった今年。春節休暇時期に限らず、2014年の訪日外国人観光客数は1341万人(速報値)に上り、小売・流通、さらには最近ではメーカーもインバウンド市場に熱い視線を送っています。
2月28日に発売される『宣伝会議』2015年4月号では、「海外から見た、魅力の本質とは? 時代に合った“日本ブランド”発信」をテーマとし、インバウンド市場を中心に、“日本ブランド”を企業マーケティングにいかに活かすかについて特集。雑誌の発売に先駆け、誌面連動した全2回のミニレポートを掲載。第1回は、企業・団体のインバウンドビジネスの取り組みをサポートするやまとごころの村山慶輔氏に、外国人観光客へのアプローチをステップごとに解説してもらいます。
2月28日に発売される『宣伝会議』2015年4月号では、「海外から見た、魅力の本質とは? 時代に合った“日本ブランド”発信」をテーマとし、インバウンド市場を中心に、“日本ブランド”を企業マーケティングにいかに活かすかについて特集。雑誌の発売に先駆け、誌面連動した全2回のミニレポートを掲載。第1回は、企業・団体のインバウンドビジネスの取り組みをサポートするやまとごころの村山慶輔氏に、外国人観光客へのアプローチをステップごとに解説してもらいます。
2種類のカバンの購入を迷っている観光客への有効な一言とは?
—訪日外国人観光客へのフェーズ別アプローチ—
「外国人目線」でコンテンツやメッセージを磨く
外国人観光客を取り込んでいくためには、彼らに響くコンテンツやメッセージは何か?をしっかりと考える必要があります。つまり、我々日本人が売りたいものをアピールするのではなく、外国人観光客の興味・関心にマッチしたコンテンツ・メッセージをつくり、それを適切なチャネルを通じて発信していくことが不可欠です。
例えば、Wi-Fi対応、送迎有無は宿泊施設選定の重要な要素になります。旅行先ではスマートフォンなどで情報収集・発信をするのが一般的になっているため、Wi-Fi対応ができているかで施設を選定する海外からの観光客も増えています。また、個人観光客が増える中で特に地方では「送迎あり」も重要なポイントです。日本人よりも公共交通機関を使って移動するケースが多いため、特に家族連れの方には「送迎あり」が不可欠になります。商業施設を例にとっても、外国人観光客が欲しいブランドや商品を扱っているのかが分かりやすく発信されている必要があります。
つまり、重要なことは、「外国人目線」でコンテンツやメッセージを磨くということです。そのためにはいくつか方法があります。
- 今、日本に来ている外国人観光客や地域にいる留学生や在日外国人の方にヒアリングしてみる
- 現地旅行会社やメディア招聘して、魅力を発見してもらう
- 有名ブロガーを招聘し、彼らが面白いと思ったものをそのまま発信してもらう
など様々なアプローチが可能です。上記を踏まえた上で、彼らのニーズに合った情報発信をしていくことが不可欠です。