もし自分が退陣し、新しいCMOが来たらどんな判断をしますか?


【前回のコラム】「マーケターが「感情の奴隷」になれば、ブランドは成長できる?」はこちら

赤か黒、あなたはどちらのコードを切りますか。

マーケターの皆さんは、日々の選択に悩んでいませんか。

画像提供 Shutterstock

仮にいま起きていることは小さな変化であったとしても、それが今後どのような影響を及ぼすかが分からない場合、現時点で何を選択すべきか、これは非常に悩ましい問題です。

例えるなら、赤か黒かの極限の選択です。

映画「太陽を盗んだ男」のなかで、爆発のせまった原子爆弾の時限装置を警察が解除するというシーンがあります。赤か黒か、どちらかのコードを切れば爆発は解除されるのですが、間違った方を切れば即座に爆発してしまう、という状況です。爆発まで、あと1分しかない。あなたなら赤か黒、どちらに賭けますか?

選択というのは、そういう意味で時間との競争です。

弊社でも、スマートフォンの対応について、その爆発的な成長のスピードを甘く見ていたという反省がありました。数年前までは、まだ数パーセントだったスマホのアクセスが、ほんの2年で10倍以上になるとは思いもよりませんでした。

このような際に紹介したいのは、アンディ・グローヴがインテルのメモリ事業を撤退した際の意思決定のエピソードです。経営に携わる人に限らず、マーケターにも意味があると思います。

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鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

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