【前回のコラム】「マーケターが「感情の奴隷」になれば、ブランドは成長できる?」はこちら
赤か黒、あなたはどちらのコードを切りますか。
マーケターの皆さんは、日々の選択に悩んでいませんか。
仮にいま起きていることは小さな変化であったとしても、それが今後どのような影響を及ぼすかが分からない場合、現時点で何を選択すべきか、これは非常に悩ましい問題です。
例えるなら、赤か黒かの極限の選択です。
映画「太陽を盗んだ男」のなかで、爆発のせまった原子爆弾の時限装置を警察が解除するというシーンがあります。赤か黒か、どちらかのコードを切れば爆発は解除されるのですが、間違った方を切れば即座に爆発してしまう、という状況です。爆発まで、あと1分しかない。あなたなら赤か黒、どちらに賭けますか?
選択というのは、そういう意味で時間との競争です。
弊社でも、スマートフォンの対応について、その爆発的な成長のスピードを甘く見ていたという反省がありました。数年前までは、まだ数パーセントだったスマホのアクセスが、ほんの2年で10倍以上になるとは思いもよりませんでした。
このような際に紹介したいのは、アンディ・グローヴがインテルのメモリ事業を撤退した際の意思決定のエピソードです。経営に携わる人に限らず、マーケターにも意味があると思います。
