コラム
マーケティング・ジャーニー ~ビジネスの成長のためにマーケターにイノベーションを~
消費者がブランドについて知り、関心を持ち、購買へといたるプロセスを旅に例えた「カスタマージャーニー」という言葉があります。消費者がブランドと接点を持ち、気持ちを変化させていくのと同様、マーケターも購買へと導かせるために、ビジネスのさまざまなシーンで自らの意識と役割を変化させなければいけません。特に、デジタルテクノロジーの進化は市場環境を変化させ、マーケターの役割を大きく変化させています。今後、生きていくマーケターは、デザイナー、データサイエンティスト、エンジニア、グロースハッカー…といったさまざまな名前で呼ばれようと、自身のビジネスの成長のためにその全てを取り込む覚悟が必要です。ビジネスにイノベーションが求められるように、マーケターにこそイノベーションが求められているのかもしれません。このコラム「マーケティング・ジャーニー」では、マーケターとしていま求められることについて幅広く考えていきます。
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第81回「タイパ」はどのように活用できるか?顧客の体験価値を高める5つのパフォーマンス
顧客にとっての商品の価値や満足度を示す指標のひとつに、コスパ=「コストパフォーマンス」つまり、費用対効果というものがあります。最近ではZ世代を中心にタイパ=「タイムパフォーマンス」つまり、時間対効果という言葉が流行しつつあります。 -
第80回個人について知らなくても集団の動きは予測できる パーコレーション理論がデータ利活用に規制のある時代にマーケターに与えるヒント
「個々の人間は解けない謎だが、人間全体は数学的な確かさを持つ。」(コナン・ドイル著『四つの署名』1890年)と言ったのは探偵のシャーロック・ホームズですが、19世紀の末にすでに、マクロ的な視点での人間の行動を洞察していたとはまさに慧眼です。 -
第79回なぜ日本企業は累計3000億ドル以上、「スタチン」の売上を得られなかったのか? 「偽の失敗」を見極めてイノベーションを育む
前回のコラムで「失敗」について解説しました。そこでは失敗をもとに学べるか否かは、国ごとの文化的な違いが反映することを指摘しました。つまりは失敗が許しがたい間違いとして捉えられてしまうかどうかは、その地域に失敗を寛容する文化があるかによって変わるということです。日本に比べて、米国の企業から多くのイノベーションが生まれているように見える理由のひとつは、失敗に対する寛容性の有無が原因といえるのではないか、というのが前回のコラムで指摘したことです。 -
第78回日本企業からイノベーションが生まれないのは、「失敗が足りない」から?
現在、アップルやグーグルのようなテクノロジー企業の業績が良いことは周知の事実です。近年のジャーナリズムでは、これらのグローバル企業が米国のシリコンバレー発であるためか、自然とビジネスの成功の要因の多くが米国の西海岸の組織文化や人材などにあるのではないか、という論点が目立ちます。 -
第77回「ノイズ」を避けるために、マーケターが持つべき「統計的思考」と「判断の構造化」
前回のコラムでダニエル・カーネマン、キャス・R・サンスティーン、オリヴィエ・シボニーの共著である『ノイズ』について紹介し、マーケティングの現場でもこ人間の臨床的判断に基づく限り、ここに紛れ込んでくるバイアスやノイズ、そして無知について注意することを解説してきました。 -
第76回マーケターが知るべき人間の判断にまつわる「ノイズ」と「無知」
©123RF 【人間の判断に自然と入り込んでいる「ノイズ」と「無知」】 この20年間でデジタルマーケティングが主導してきたアプローチのなかで、「顧... -
第75回ヴァージル・アブロー風“デジタルの現実をここに”-CES2022に新たな解釈
新型コロナウイルスが様々な点で世界を変えてしまってから、すでに2年が経ちました。 今回が2022年、私のコラムの最初の記事です。通常であれば年の初めは新しい年の幕開けと同時に、その年の行く末を議論するタイミングでしたが。しかし、今となってはコロナも含めて社会の変化のなかの一つの節目という形になっており、それだけ今の日常は変化と対応に追われていると言えます。 -
第74回なぜ、シニアよりミレニアルが重視されるのか?-メディアと所得の年齢別「格差」
元エージェンシーの経営者でもある米国のボブ・ホフマンは辛口の業界批判で有名だが、著書である『疑い深い人のための広告(Advertising for Skeptics, 2020年刊)』において、米国のマーケターたちがミレニアル世代やZ世代を必要以上に重視している姿勢に疑問を投げかけています。 -
第73回ヒットや流行の「感染(バイラル)」は、科学的に解明できるか?
インターネット、そしてソーシャルメディアが世の中に広まってから、これまで以上に関心が集まるようになったことのひとつに、ヒットや流行がどのように広まり、そして人気を獲得するのか、という仕組みがあります。 -
第72回日本はブランドが本当に未熟で市場が特殊なのか? 日本語と日本文化から考える
前回のコラム「日本のブランドロゴにAppleのようなシンボルがないのは、なぜか?」では、なぜ日本企業のブランドロゴには文字を使ったものが多いのかを考えました。
マーケティング・ジャーニー ~ビジネスの成長のためにマーケターにイノベーションを~
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。
1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。