ヤフーからスピンアウト 次世代のスマホ広告をつくる精鋭集団「リッチラボ」

ヤフーの社内ベンチャーとして2014年にスピンアウトしたリッチラボ。スマートフォンのブランディング広告市場の開拓をミッションにスタートし、開発した広告商品はすでにクックパッドや食べログといった巨大メディアに導入されている。次世代のスマートフォン広告を作り出す精鋭集団はいかにして生まれ、いま成長しようしているのか、鈴木辰顕社長とメンバーに聞いた。
atshuugou

左下から阿南真理奈氏、高田健介氏、鈴木辰顕氏、小林大介氏、鈴置菜津女氏。左上から土屋茉奈美氏、佐藤祐未氏、光野達朗氏、木村圭佑氏、穴井宏幸氏、深澤倫和氏。

―リッチラボはヤフーの社内ベンチャーとして生まれたそうですね。

suzuki
写真右 鈴木辰顕氏(代表取締役社長)

鈴木:はい。ヤフーの企業内企業家育成プログラム「スター育成プログラム」で選ばれたのがきっかけです。僕らが取り組むのは、小さな画面のスマホでもユーザーに対してポジティブな印象を与えるブランディング広告の開発。社内ベンチャーとして活動しているときに、他社メディアの方からの「こういう広告がほしかった」という声をもらって背中を押され、子会社化できるじゃないかと準備しました。

代表の私を含め、ほとんどのメンバーがエンジニア、デザイナーで構成されており、全員がモックをつくれ、コードもかける技術者集団です。

企画、デザイン、プログラミング、隙がなく、コードたちが躍動する広告やインターネットサービスを提供しています。

―グッドデザイン賞も受賞しているブランド広告「プライムウインドウ」は非常にユニークです。どのように開発されたのでしょうか。http://www.g-mark.org/award/describe/41752

鈴置:プライムウインドウのアイデアは突如、天から降ってきたんです(笑)

suoki
鈴置菜津女氏
(クリエイティブディレクター)

当時は広告業務を担当していなくて、同僚からスマホ広告のUIについて意見を求められ、「Webページのレイヤー構造を生かしたら面白いかもしれない」と思ったのがきっかけです。長年フロントエンドの実装に携わっていたので、ブラウザ上で可能な表現やそれを支える技術を熟知していて。そこから発想できたのかな。それから30分ぐらいで一気にコードを書きました。出来上がったプロトタイプを広告関係者へ展開したところ、すぐに商品化の検討がはじまったんです。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 2117 / 2671 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ