
左下から阿南真理奈氏、高田健介氏、鈴木辰顕氏、小林大介氏、鈴置菜津女氏。左上から土屋茉奈美氏、佐藤祐未氏、光野達朗氏、木村圭佑氏、穴井宏幸氏、深澤倫和氏。
―リッチラボはヤフーの社内ベンチャーとして生まれたそうですね。

写真右 鈴木辰顕氏(代表取締役社長)
鈴木:はい。ヤフーの企業内企業家育成プログラム「スター育成プログラム」で選ばれたのがきっかけです。僕らが取り組むのは、小さな画面のスマホでもユーザーに対してポジティブな印象を与えるブランディング広告の開発。社内ベンチャーとして活動しているときに、他社メディアの方からの「こういう広告がほしかった」という声をもらって背中を押され、子会社化できるじゃないかと準備しました。
代表の私を含め、ほとんどのメンバーがエンジニア、デザイナーで構成されており、全員がモックをつくれ、コードもかける技術者集団です。
企画、デザイン、プログラミング、隙がなく、コードたちが躍動する広告やインターネットサービスを提供しています。
―グッドデザイン賞も受賞しているブランド広告「プライムウインドウ」は非常にユニークです。どのように開発されたのでしょうか。http://www.g-mark.org/award/describe/41752
鈴置:プライムウインドウのアイデアは突如、天から降ってきたんです(笑)

鈴置菜津女氏
(クリエイティブディレクター)
当時は広告業務を担当していなくて、同僚からスマホ広告のUIについて意見を求められ、「Webページのレイヤー構造を生かしたら面白いかもしれない」と思ったのがきっかけです。長年フロントエンドの実装に携わっていたので、ブラウザ上で可能な表現やそれを支える技術を熟知していて。そこから発想できたのかな。それから30分ぐらいで一気にコードを書きました。出来上がったプロトタイプを広告関係者へ展開したところ、すぐに商品化の検討がはじまったんです。