理由の1つは「デジタルプロモーションは、誰でもできるものではなくなった」のだ。
昔は、誤解を恐れず言えば、
Flashでバリバリ動く、かっこいいサイトをつくればよかった。
この文化は、スマホ、とくにiPhoneの台頭とともに衰退した。
そもそもFlashはiPhone上では動作しない。
iPhone上で動作するのは、HTML5、WebGL(最新のOS)、アプリならObjective-C、実際に誰でも手を動かしやすいのはOpenFrameworksやUnityなどだ。最近のキャンペーンでは、MaxやArduinoなどの知識もいる。
いずれにせよ、PCのブラウザと、スマホのブラウザでは作り変えなければならなくなったので、手間とかかる技術レベルは倍に増えた。
Webデザイナーでもがんばって覚えられる範疇に入っていたスクリプティングが、どわわわーと増えてきてしまって、「もう全部は無理っすよ先輩」状態になっていった。
これにより、広告の「デジタル」は、Flashバリバリスペシャルサイト文化から、
デジタルPRと動画広告に分化した。
デジタルPRとは、ざっくり言うとAdGangっぽいものに、テクノロジーが乗ったもの。
「増上寺の前でみんながスマホをシャカシャカしたら、東京タワーの照明が連動してきゃりーぱみゅぱみゅが歌って踊って何だかすげええーー!!!」的「こんなことできるのね最近は」があるプロモーション。
PR手法のひとつとしてのデジタルだ。
もうひとつは、動画広告。
YouTubeは「マーケティング手法としてWeb動画をもっと使おう」という路線をつくるために、「HHH戦略」なんかを説きながら、いかに企業が戦略的にYouTubeムービーに資本を投下してくれるか、などということをやっている。
あるとき、クライアントが口を揃えて「HUBムービーをつくれ」と言い出した。
「LOVEムービー」と聞きまちがえて「うんうん、やっぱり愛が人々の心を動かしますものね」などと答えて、微妙に会話が成立してしまったことがある。
あとで「中村さんラブじゃなくてハブっすよ」と教えてもらって、本当によかった。
某有名アートディレクターが、「御社」と「弊社」をずっと取り違えていて、クライアントの前で「弊社は本当にすばらしいですね。それに比べて御社ときたら、本当にどうしようもない会社ですよ」と言ってしまった、という逸話を思い出す。
新着CM
-
広報
木梨憲武が森七菜にラーメンをふるまう サッポロ一番新CM発表会
-
広報
「紙レシート」の年間削減量は全長約8960km 北海道稚内市からパリまでの距離相...
-
販売促進
キリンHD、乳幼児のアレルギー対策を発信 Instagramで悩みやニーズを把握
-
広報
メディア取材を増やす広報企画10の原則、上手い広報が実践しているコツ
-
広報
企業広報を経験したから見えてきた「行政広報の不思議」とは?
-
AD
広告ビジネス・メディア
大阪万博に向かう車両全体をラッピング「まるごとジャック」でSNSでの拡散に期待
-
広告ビジネス・メディア
三井不動産やテレ朝HDが出資 VTuber事業などのBrave group
-
特集
はじめに/あとがき/解説でざっくりわかる 宣伝会議のこの本、どんな本?
-
販売促進
「青と黄色のVポイント」がスタート 特定の経済圏を意識せず、CCCMKHD