良品計画は「無印良品有楽町」（東京・千代田）を9月4日に全面リニューアルする。中古住宅などを改修して価値を高めるリノベーション事業の体験コーナーや、毎週末に体験イベントなどを開くスペースを設ける。改装のため、8月31日～9月3日は休業する。

リノベーション関連では、住宅の販売や改装を手がける子会社スタッフや、インテリアアドバイザーが常駐し、来店者の疑問などに対応する。家具や寝具などの住空間向け商品エリアも広げる。住宅事業では10月、深澤直人氏らデザイナー3人と開発した「小屋」を、「東京ミッドタウン」（東京・港）でのイベントで披露する予定もあり、動きが続く。

3階にあった書籍コーナーは2階に移して拡大する。取扱数は2万冊。1、3階の生活雑貨や洋服その他のエリアにも、商品に関連する本を並べ、併売を促す。2階では100円コーヒーを提供し、くつろぎながら本を選べるようにテーブルやイスも置く。

これまで展示などに活用してきたスペースは、講演や体験イベント向けに改装する。毎週土曜・日曜に首都圏で活躍する建築家やクリエイターなどを招く予定。これまで、名古屋・大阪・九州でも、地場で活躍する企業や人物とコラボレーションした催しを開いてきた。

良品計画の2016年2月期第1四半期（3～5月）の国内直営店売上高は、前年同期比7.7％増の381億2900万円。単体売上高の66.1％を占める。客数は同比3.1％減、客単価は同比5.6％増だった。

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