サプライチェーンのなかのホットスポットはどこか
では、欧米の企業はどのように水リスクに対応しているのか。現在、世界のビジネスリーダーが水リスクを意識し、課題解決に向かって動き出した。その1つとして、国連グローバル・コンパクトから派生したCEOレベルの企業間同盟「CEOウォーター・マンデート(CEO Water Mandate)」がある。現在約100社が署名。企業の水資源依存度を示す「ウォーターフットプリント」の高い企業、サプライチェーンにおける水使用が課題となっている企業が中心だ。たとえば、飲料水メーカーのコカ・コーラ、ハイネケン、食品メーカーのネスレ、化学メーカーのダウ・ケミカル、アパレルメーカーのH&M、リーバイス、ナイキなど水と関係の深い企業が多い。