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資生堂 魚谷社長「制作の情熱で即決」新聞広告賞贈賞式開かれる

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資生堂が出稿した2015年の正月広告。50紙すべて異なるレディー・ガガのセルフィー(自撮り写真)で構成し、話題となった。

資生堂が出稿した2015年の正月広告。50紙すべて異なるレディー・ガガのセルフィー(自撮り写真)で構成し、話題となった。

第58回「新聞広告の日」記念式典(主催=日本新聞協会)が20日、東京都内で開かれ、第35回「新聞広告賞」の贈賞式が行われた。人気歌手レディー・ガガの「セルフィー(自撮り写真)」による企業広告で大賞に輝いた資生堂の魚谷雅彦社長は、「これからも価値ある広告を活用しながら、社会にメッセージを発信していきたい」とあいさつした。

正月広告として、レディー・ガガのセルフィー50種を全国紙から地方紙まで1点ずつ掲載した。「その人がその人らしく生きること」と主張するガガを広告塔に、消費者の視座に立つ資生堂の姿勢を伝えた。「事業再生を目指して動いていたところに提案された企画。制作チームの情熱に押されて即決した」(魚谷社長)。新聞とソーシャルメディアの融合を思わせる点でも意義ある表現だった。

資生堂は、企画・マーケティング部門を統合して1日に発足した「資生堂ジャパン」や、8月の「資生堂アジアパシフィック」の立ち上げなど、2016年の本格稼働に向けた改革のさなかだ。魚谷社長も「世界で勝てる日本のグローバル企業を目指している。そのためには、技術とマーケティングの力が必要だ」と意気込みを見せた。