ゼロtoワンのクリエイティブ レイ・イナモト氏新会社方針

デジタルガレージが出資 新興企業育成プログラムと協業

レイ・イナモト氏が立ち上げた新会社「Inamoto&Company(イナモト・アンド・カンパニー)」の主要メンバー。左からウィル・ターネイジ氏、レイ・イナモト氏、レム・レイノルズ氏、ナタリー・トーレス氏。社名についてイナモト氏は「自分の名前を掲げるのはちょっと抵抗があるが、パートナーたちから提案された。友人に聞いても、当初僕が考えていたものより『わかりやすくていい』と言われた」と明かす

「人工知能が人間に囲碁で勝った」「『Pepper』だけで接客」——テクノロジーの進歩が日々世間を騒がせている。広告業界でも同様だ。アドテク企業の快進撃が耳目を集めたり、データ活用が叫ばれたり。「新技術によって10年後なくなる仕事は?」という話題を耳にすることも少なくない。

「デザイン・テクノロジー・データの3つを融合させて、新たなビジネスを生み出す企業にしたい」――と、レイ・イナモト氏は話す。同氏は“広告業界のイチロー”にも例えられるほど、世界で活躍する人物だ。デジタル広告代理店のAKQAでは、各国クリエイターを束ねる最高責任者を務めた。

このほど、新会社「Inamoto & Company(イナモト・アンド・カンパニー)」の営業をスタートさせた。会社のコンセプトは「ビジネス・インベンション・スタジオ(新たなビジネスを生み出すスタジオ)」とした。同社にはデジタルガレージが出資し、取締役も派遣する。ただし少数株主で、Inamoto & Coはイナモト氏と共同創業者のレム・レイノルズ氏が経営する。

イナモト・アンド・カンパニーは、広告主企業に、デジタル戦略立案やコミュニケーション表現のコンサルティングをしながら、デジタルガレージの新興企業の育成・支援プログラム「オープンネットワークラボ」と共同で、新規事業やプロダクト開発を進める。

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