One to One マーケティング、成功の秘訣は「早く失敗すること」

セールスフォース・ドットコムが主催するconnections 2016は、世界中からマーケターが集まり最新のマーケティング手法を学び合い、ビジネスコネクションを構築していく場となっている。同社の新製品の他、最新の事例が発表された。米国・アトランタにて5/10~5/12の間、同イベントが開催され、本稿は2日目の基調講演の模様を中心にレポートする。

2日目の基調講演は、セールスフォース・マーケティング・クラウド社で、チーフ・プロダクト・オフィサーを務めるブライアン・ウェイド氏が行った。

セールスフォース・マーケティング・クラウド社
チーフ・プロダクト・オフィサー、ブライアン・ウェイド氏

冒頭、同氏によって1日目に発表された新製品についてアウトラインが説明されたほか、後述する事例でのオンスター社、ウェイトウォッチャーズ社、ネスレウォーター社をはじめとした企業に代表される実績が紹介された。

クロスチャネルジャーニーが好結果につながっている

続いて、各事例の詳細について、セールスフォース・ドットコムの各担当責任者と、ユーザー企業のマーケティング責任者から、プレゼンテーションがあった。

 

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事例1)オンスター社(GM子会社で、コネクテッド・カーを手掛ける)

オンスター社が最も優先する価値は、安全と品質である。では、どうやって差別化するかと言えば、顧客に焦点を当てることである。顧客は、何が必要なのか、何をして欲しいのかと考える事で、 コネクテッド・カーを発明した。ただ、その際には、いろいろなテクノロジーを必要とし、それらは簡単に使えるものではない。そこで、セールスフォースのプラットフォームを使い、セールス、マーケティング、コミュニティが一体化したものをつくりあげた。

展示会場内では、実物によるデモンストレーションが行われていた

燃料を買う、車を運転して食事にいくことなど、顧客が何をしているか、迅速に理解することができる。セキュリティだけでなく、それ以上のものを提供することが可能となったのだ。コネクテッド・カーは、テクノロジーが重要だが、1対1での顧客との関係性を築いている。

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