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コラム

ビデオコミュニケーションの21世紀〜テレビとネットは交錯せよ!〜

動画広告はうまく置かないとユーザーを不愉快にさせる。そこをクリアしたC CHANNELの発明

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動画広告はCMやバナーと違うと認識すべし

思うに動画広告について、下記に挙げる2つの先例と同じように考えてはいけないのだと思います。

まずテレビCMと同じに考えてはいけない。テレビCMは番組が途切れて突然全画面を占拠するじゃないか。それでもみんな不満を言わないじゃないか。だったらスマホ画面を占拠して何が悪い!同じことだろう!そんな開き直りをしがちのようです。

でも、テレビCMはあくまで放送の中で成立した“約束”なのです。「テレビ放送はスポンサーの広告料で無料視聴できる代わりに、一定時間CM流れますので」という合意をいつのまにかしちゃってるんですね。それに、「いま番組が途切れてCMになったから、トイレ行ったりポテチ取りに行ったり、息子に風呂入れとか言っていいよね。するなら今だよね。」という休憩時間としてとらえられている。CMの時間になると視聴率がぐいっと下がるのはだから仕方ないことです。

それの真似をして、画面を何の断りもなくふさぐとイヤに決まっています。画面の小さいスマートフォンではとくにやってはいけないことなのです。考えたらわかることです。

もう1つは、バナーと同じに考えてもいけません。画面を占拠しないから、ページの下のほうに置いとくから見たければ見てね。そんな腰の低い気持ちだったとしても、動画広告ときたら動きやがります。バナーは、画面の中に置いてあっても動かないので見ないでいられます。バナーブラインドネスと言いますが、視界の中にバナーがあっても、その意味を脳みそがシャットアウトできる。ネットにある程度慣れるとそんな技術が本能レベルで身に付きます。ところが動画広告は動く。画面の片隅でも動くと、脳みそはどうしても「気にする」ことになってしまう。動画広告にバナーブラインドネスは通用しないのです。

それなのに、片隅なら目立たなくていいでしょ?と言われても、おめえ目立ってんじゃねえよ!と、からみたくなります。

そうすると、動画広告はその盛り上がりにも関わらず、実は適正な置き方は少ないのかもしれません。

適正な方法も、大きくは2つではないでしょうか。

一つは、テレビCMと同じやり方。最近、テレビ番組のネット配信が進んでいますが、そこにも地上波放送と同様のCM枠があります。そこなら、動画広告にふさわしいですね。YouTubeの広告枠も同様です。動画には動画。それがいちばん自然に受けとめられるに決まっている。

もう一つは、コンテキストを用意すること。「動画広告?うん、そういうのなら見てもいいけど」そんな気持ちにあらかじめさせることですね。そんなことできんの?と思うでしょうけど、実際にできている実例を見つけました。

「C CHANNEL」って聞いたことありますよね。そう、あのタテ型動画の若い女性向けおしゃれメディアです。先日、編集長の山崎ひとみさんにインタビューしました。そのフルバージョンは私が発行するMediaBorderで読めますが、ここでその一部を紹介しましょう。

次ページ 「「C CHANNEL」に学ぶ動画広告」へ続く