東京オリンピックは団塊世代の卒業式!2020年までにメディアの改革を完了せよ。

【前回記事】「コルク代表・佐渡島庸平さんに聞く!今の世の中とマンガとメディアと広告の話。」はこちら

広告とコンテンツ、その両方を理解するのに最良の書。『広告0円 スマホを電話だと思う人は読まないでください。』(吉良俊彦・著)が、4月より全国の有力書店・オンライン書店で販売されています。本書では、マスメディアや新しく台頭してきたメディア、さらにそれらを取り巻く広告やコンテンツ、エンターテインメントの未来のあり方を詳しく解説しています。コラムでは、著者の吉良俊彦氏がインタビュアーとなり、それらの領域で最先端を行くビジネスパーソンが、今の世の中をどうとらえているのか、未来はどうなると考えているのかなどを合計四人のゲストから引き出します!第2回のゲストはソーシャルニュースメディア『NewsPicks』編集長の佐々木紀彦さんです。

吉良:

いま報道記事やニュースは0円で読めてしまう。広告も見る側からすると0円。まったく同じです。その中で雑誌は報道価値を見出しながら、お金を出して読みたい人を探してきました。佐々木さんはまさに雑誌の世界にいましたよね。その紙人間が東洋経済オンラインに異動して実績を上げ、そこからNewsPicksに移籍した。おそらくiPhoneの発売などに触発されたんだと思いますが、なぜそういった選択をしたのでしょうか。そして、これからグノシーやアンテナ、NewsPicksなどのキュレーションメディアはどこに向かっていくと思いますか?

佐々木紀彦氏

佐々木:

私が東洋経済オンラインの編集長に就任したのが、2012年11月です。その前は10年近く雑誌の記者や編集の仕事をしてきましたが、2010年~2011年くらいから雑誌の衰退が加速する、というか、「メディア」としての賞味期限が切れ始めたという感じがしてきました。

最初に、「メディア」の価値が大きく変わったのはやっぱり1995年のYahoo!登場がきっかけだと思っています。新聞社がYahoo!にコンテンツ提供を始めたところが、大きなターニングポイントだと思っています。あの時に新聞社が、あそこまでコンテンツを無料で出さなければ、ウェブではニュースを無料で見られるという流れは、ここまで拡がらなかったのではないか、という気がしています。

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