仮面浪人をしてまで一橋大学に入学した理由

中村：ここで改めて毎回ゲストの方にお願いしている20秒自己紹介というものがあります。「すぐおわ」は広告の番組なので、ラジオCMの尺20秒で、ご自身をアピールしていただけないでしょうか。

水野：わかりました。すごいプレッシャーですね。台本に書いてあるのを見て、しかも今日来たらお三人いるじゃないですか。だいたいラジオ番組って1対1だから。しかも澤本さん今日見慣れないスーツで来てるし（笑）。そういう中で広告のプロを前に20秒でCMをやれって。

権八：おっしゃる通りで、前回の女優の清水富美加さんは素晴らしかったんですよ（笑）。

水野：うわー（笑）。そういうこと言われちゃうと。

権八：冗談です。皆さんそこは自由にやっていただいているので。

水野：頑張ります。

中村：準備はいいですか？ それではよろしくお願いします、どうぞ！

水野：いきものがかりの水野良樹です。今まで話していますけれど、皆さんの中では僕の顔がまだ浮かんでいないと思います。いきものがかりでも一番目立たないメンバーです。今から思いだしたい方はCDショップに行って、左側にいる男を見てください。その男が僕、水野良樹です。

権八：面白い！ さすが。素晴らしいじゃないですか。

中村：ちょっと選挙演説風に。

澤本：しゃべり方がこれぐらい選挙演説っぽかった人いないよね。

水野：他の人はどんな感じですか？

権八：みんないい加減ですよね（笑）。

澤本：適当にしゃべってるんですけど、水野さんは選挙カーに乗ってる感じがあったよね（笑）。

権八：そう、でも実は水野さんってインテリですよね。だって、仮面浪人という言葉を久しぶりに聞きましたもん。

水野：変な受験の仕方をしていて。

権八：変じゃないですよ。めちゃくちゃストイック。

水野：一回、私立の大学に受かったんですけど。

権八：明治大学ですよね。

水野：そう、明治に受かって・・・いや、明治が嫌いなわけじゃないですよ。楽しかったし、政治経済学部は「パラ政（パラダイス政経）」って言われるんです。結構楽に勉強できるみたいな。それで和泉校舎は新宿や下北、渋谷が近いじゃないですか。だから遊ぶこともできるので、楽しかったんですけど、一橋大学に行きたくて。

高校まで野球が好きだったけど野球を辞めたり、バンドもいきもの以外でやっていたのがあって、それも全国大会に出ようとしたけど、準決勝で終わっちゃったり。そういう中途半端だったと思う18歳なりの気持ちがあって。受験も全部失敗して、最後に1つだけ引っ掛かったのが明治だったので、目標を1回超えておかないとダメだなと、もう1回受験したんですよ。それで一橋大学に入ったんですけど、ちょっとひねてくれていて。

権八：今の話だけでもちょっと小説になりそう感じ。

澤本：だって、明治で楽しいのに、みんなが楽しがっている陰で勉強したんでしょ。

権八：よく勉強できましたね。

中村：テニスサークル入ろうぜ、みたいなノリノリなね。

水野：ありましたね～。

権八：それで1年で辞めて一橋大学ってすごいですよ。僕は全くできなかったクチなんで。一瞬思ったんですよ、仮面浪人って。

澤本：あ、そうなの。それはかっこいいから（笑）？

権八：違う（笑）。行きたい大学に落ちて、僕も一個だけたまたま引っ掛かって。ちょっとそういうことをチラッと思ったけど、全然流されちゃって、できなかったですね。

澤本：でも、いいじゃん。引っ掛かった学校が慶應なんだからさ。

水野：うわー、すごい。急に学歴の話に（笑）。

権八：いやいやいや、でも、一橋大学はすごいですよ。国立ですから。