エンターテインメントが提供する一期一会の影響力とその未来形。

【前回記事】「デジタル社会におけるメディアとコンテンツと広告の新しい関係とは。」はこちら

広告とコンテンツ、その両方を理解するのに最良の書。『広告0円 スマホを電話だと思う人は読まないでください。』(吉良俊彦・著)が、4月より全国の有力書店・オンライン書店で販売されています。本書では、マスメディアや新しく台頭してきたメディア、さらにそれらを取り巻く広告やコンテンツ、エンターテインメントの未来のあり方を詳しく解説しています。

コラムでは、著者の吉良俊彦氏がインタビュアーとなり、それらの領域で最先端を行くビジネスパーソンが、今の世の中をどうとらえているのか、未来はどうなると考えているのかなどを合計四人のゲストから引き出します!

最終回・第4回のゲストは劇団四季の代表取締役社長、吉田智誉樹さんです。

吉良:

著書の『広告0円』中で、「Web」「モバイル」「OOH(屋外広告)」「エンターテインメント&スポーツ・カルチャー」をいままでのマス4媒体に代わる新4媒体として提唱しました。エンターテインメントをメディアとして捉えているところに、びっくりしたという読者も多かったようです。でも僕にとっては必然でした。

マス4媒体のうち、テレビは東京キー局とローカル局、新聞社は中央紙と地方紙と呼びます。つまり、日本国内しか想定してないんです。「日本における中心が東京で、他は全部地方だ」という認識から抜けられないのだと思います。しかし、この古い認識はスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツの登場によって完全に変化しました。Webとモバイルによってようやく「グローバル」という視点が生まれたんです。その視点でものごとを考えると、「ローカル」の重要性は一気に高まります。地方だけではなく、大阪や東京も「一つのローカル」という扱いになる。全地域で「ローカルエンターテイメント」を展開していくことが、非常に重要な時代になってきます。

吉田:

この『広告0円』拝読いたしました。私は社長になる前、長く広報担当でしたので、その時の感覚が蘇ってきました。劇団四季を含め、舞台やライブエンターテイメントをよくご覧になっている吉良さんだからこそ、エンターテインメントの真の力を見抜いていらっしゃるなと思いました。

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