「広告商品の改善はデジタルメディアの死活問題」急成長メディアQuartz発行人が語る<後篇>

読者に支持される広告は「デザイン」「UX」の発想でつくれる

—「Obsessions(オブセッション)」と呼ばれる編集方針(予め設定された10~12の特定テーマに沿って、記事を作成・公開する)やサイトデザインなど、立ち上げ当初からユニークな取り組みが注目されてきたクオーツだが、最大の強みは何であると考えているか。また、ライバルは「誰」だと考えているか。

クオーツの強みは大きく3つあると考えている。その3つとはコンテンツの質、広告商品の質、そしてUX発想のデザインだ。

デザインとは、狭義のデザイン、つまり目に見える部分のことだけを言うのではなく、広義のデザイン、例えば「クオーツ・カーブ」(クオーツの編集哲学。読者に読まれる記事の長さは500語以下か800語以上であると考え、この2種類の記事に特化している)もデザインの一つだ。デザイナーやディベロッパーら15人からなるUXデザインの専門チームもあるが、デザイン発想はデザイナーだけが持っていればいいというものではなく、編集者もライターも持つべきものだと考えている。競合メディアの多くは、たとえメディアの見た目にはこだわっていたとしても、ユーザー体験にまで気を配ることができていないのが現状だと思う。

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