マーケターは「ポケモンGO」を単なるゲームアプリの流行と捉えると変化を見誤る

ポケモンGOと過去の位置情報アプリとの違い

画像提供:shutterstock

スマートフォンのようなモバイル端末は、人々が世界を移動しながら使うパーソナルアイテムです。そこには必然的に、GPS機能による位置情報が記録されていきます。

人のリアルな位置情報はデジタルマーケティングでも注目される分野です。ただ、ビーコン端末やNFCを使った、リアル店舗でのオムニチャネル連携やジオマーケティングというのは、なかなか難しいものがあります。

古くは位置情報のチェックイン系のアプリとして「Foursquare(フォースクエア)」や「Gowalla(ゴワラ)」が有名でしたが、いまは外食や観光といった分野のアプリの一部の機能として吸収されてしまいましたし、Facebookでも積極的に活用されているようには思えません。

かつてニューバランスでも位置情報のゲームアプリである「MyTown」とタイアップをしたことがあり、そのときは店舗だけでなく屋外広告もチェックイン場所として設定したのですが、なかなか継続できるモデルにはなり得ませんでした。

そこに今回、ポケモンGOのような位置情報ゲームアプリがあっという間に人々の話題にのぼって、ブームになったことは衝撃でした。これまで似たような位置情報を活用したゲームはなかったわけではありませんが、あれほど短期間に人々の手に広がり、行動を変えることはなかったからです。日本ではいち早くマクドナルドがタイアップして、店舗をアイテムが手に入る「ポケストップ」とするなど、マーケティング上でも注目を集めています。

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鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

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