“掲載すると、商品が売れる!”とメーカーが注目するWebサイトがある。リクルートHD100%出資子会社でサービス開発会社であるニジボックスが提供する「レシポ!」だ。サイトを通じて“お得に買い物をしたい”という消費者と、“商品を売りたい・消費者の購買データがほしい”というメーカーをつないでいる。この「レシポ!」の活用方法からメーカーが販売促進で抱えている課題までニジボックス 代表取締役社長 兼 CEOの麻生要一氏に聞いた。
注目を集める「レシートマーケティング」
—いまメーカーは販売促進について、どのような課題を抱えていますか?
メーカーが抱える課題は、いつの時代も変わりません。それは、「小売・流通にいかに自社の商品を仕入れてもらい、棚を取るかということ」です。ただ、そのためには大きな課題があります。それは、消費者がどの商品をどのような理由で購入しているのかといったデータは常に流通側が持っており、情報量においてメーカーが優位に立てないことです。
メーカーは最終消費者のデータがなければ、自分たちが行った施策が購買につながったのかどうかさえ正確には分かりません。私たちは創業以来、メーカー向けにオンラインマーケティング施策を提案してきましたが、常に“施策による売上額が見えないことが課題”と聞いてきました。
そこで、いまメーカーがこれらの課題を解決するために注目しているのが、レシートを活用した「レシートマーケティング」です。
—「レシートマーケティング」とは何でしょうか?
商品を購入後、POSレジから出てくる「レシート」をプロモーションやリサーチに活用するマーケティング手法です。オンライン上で販売が完結しているEC事業者であれば、購買データを保有しており、マーケティング施策のROIを測定し、オートメーション化を図ることができます。“メーカーでも同様のことを実現したい”、それが「レシートマーケティング」が生まれた背景です。
