社員のモチベーションを高めるのはお客さまのブランドへの共感
—今年の宣伝会議サミットでは「その活動は顧客のエンパシー(共感)を創造するか?」と問いかけていますが、桜井会長も一時期、顧客の共感を得るためご苦労されたのでは?桜井:
ええ。共感というより売るために値引きをしたり、景品をつけたり色々と施策を打ちました。でも思うように効果は出なかったですね。そんなことをしてもお客さまは幸せではないのです。お客さまの幸せは、美味しいものを納得した価格で飲むことだった。でもそれを絶対理解していただけない方もいる。そうした方に対しても無理に「それでも飲んで」と、押し付ける必要はない。その方は求めるお酒を選べばいいので、私らは共感いただける方に飲んでもらえればいいのです。