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100万人に100万通りのコピーを―AIが実現する広告クリエイティブの未来

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目指せ!1億人のためコピーライティングプラットフォーム

このように、コピーの自動生成システムは、デジタル広告に活用することで効率化やコスト削減を達成する狙いがあります。

しかし、AIはせっかくたくさんコピーが書けるのですから、ポスターやチラシなどのアナログの世界で、もっと広く多くの人に使ってもらうこともできそうです。どんなにたくさんコピーを書いても、決して疲れませんから。

例えば、LINEのようなインターフェイスで、商店街の催し物のキャッチコピーや、売り出し中のアイドルのキャッチコピーなど、誰もが気軽にキャッチコピーを依頼できるようなシステムができたらどうでしょう?

名づけて「ワンコインキャッチコピー」。糸井重里さんの時代は、「1行1000万円」とも言われていたキャッチコピーですが、1本100円のコピーでも100万本書けば、“日本一稼ぐコピーライター”になることも夢ではないかもしれません。

AICOは、1億人のためのコピーライティングプラットフォームになりたいと考えています。

AIコピーライター AICOのインターフェイス。

「AIクリエーティブ」の領域で、世界を驚かせる

AICOのリリースを出すまでは、まったく想定していなかったのですが、コトバというのは実に応用範囲が広く、キャッチコピーの生成以外にも、いろいろな問い合わせをいただきました。

ネーミング、コンセプト、戦略フレーズ、歌詞、脚本…。人間のコピーライターが、広告以外の領域へ活躍の場を広げているように、AICOもコトバを武器に多方面にチャレンジしたいです。それは、AIの可能性を探るというだけでなく、「コピーライターの可能性」への挑戦でもあります。

また、先日ニューヨークで開催されたAdvertising Weekで、「データドリブンクリエーティブ」という言葉が何回も使われていたように、データを活用したクリエーティブ生成、そして、AIによるクリエーティブ生成は、世界的にも注目される分野になってきました。AIに関しては少し遅れていると言われている日本ですが、AIクリエーティブという分野で、日本発のソリューションを世界に発信したいと考えています。

AIには学習するデータが必要です。また、トレーニングやフィードバックも必要です。Project AICOにご協力いただける企業・団体の皆さまと、AIを活用したクリエーティブの可能性を追求していきたいと思っています。

人にコピーを教えるのが得意で、本を何冊も書いているような大御所コピーライターの方も先生役として募集しています。

さらには、今回の「AI×広告クリエイティブ」連載企画でご一緒した、博報堂、マッキャンエリクソンの皆さまとも、日本のAIクリエーティブを盛り上げていければと思います。

最後に。この連載は、「宣伝会議賞」の特別企画ということでお話をいただきました。応募される若手クリエイターの皆さまには、人間にしか書けないようなコピーをたくさん書いていただき、AIのよいお手本となっていただくことを期待しております!


日本最大規模の公募広告賞 第55回「宣伝会議賞」の作品募集を開始しました!

日本を代表する企業の実在する商品・サービスを課題として、キャッチフレーズやテレビ・ラジオCM企画のアイデアを募集する“誰でも参加できる”公募型コンテストです。
今年の課題数は55点(一般部門46点、中高生部門9点)。中高生部門は、中学生・高校生の方のみご応募いただけます。
皆さまのオリジナリティあふれるアイデアのご応募をお待ちしています。

エントリー、作品応募はこちらから。