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エミー賞2017有力候補!映像クリエイティブ集団「RYOT」の注目技術はAR

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変わらない「スキルより情熱」という前提

ただし、どんなテクノロジーを使うにしろ、ストーリーが良くなければ意味がないと、Mooser氏は指摘する。「あらゆるプロジェクトにおいて、私たちはまずストーリーからつくり始め、それが本当に人々の話題を呼ぶか、クライアントのブランドを高められるかを徹底的に検証します」。

ゲータレードの広告「The Rugby Boys of Memphis」は、差別問題が残るアメリカ南部メンフィスで、ラグビーを習ったことのない黒人の子どもたちがチームを組み、成長していくストーリーをまとめた13分間のドキュメンタリーだ。

「子どもたちが障害を克服するというエモーショナルなストーリーで、視聴者はCMと思わないでしょう。Web配信のほか、大手テレビ局ESPNでもドキュメンタリーとして放映されました。つまりゲータレードは、ESPNを13分間にわたって独占できたことになりますね」。

そして、新しいテクノロジーやプロジェクトに挑むときに大切なのは「スキルよりも情熱」だとMooser氏は強調する。情熱があれば、テクノロジーのスキルは後から習得できるが、スキルがあるからといって必ずしも情熱は身につかないからだ。今年テキサス州を直撃したハリケーン「ハービー」の復興プロジェクトでは、台風襲来直後に現地入りして3日間、スタッフは誰も眠らなかったという。

ベライゾンが米ヤフーを買収し、組成されたOathの傘下に入ってから、RYOTの潜在視聴者は10億人に増えた。また、データサイエンティストとチームを組んで消費者のインサイト分析を活かす機会も増えたという。しかしながら、「病院裏のテントで始まったときから、成功の要因が熱意だという考えは変わらない」−Mooser氏はそう繰り返した。


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