奇異な緊急記者会見
そして23日。内田正人前監督と井上奨コーチが、夜8時から緊急の記者会見を行うというニュースが入ってきた。危機管理広報を専門としてきた私には、その会見は奇異なものに感じられた。
多くの国民や記者とっては、日大アメフット部選手の会見に対する前監督・コーチの反応を聞ける機会は歓迎すべきものだ。しかし、私は「広報がコメントを出した後での記者会見の目的とは何なのか」と、いぶかってしまった。通常、記者会見をやるならそちらが主になり、文書のコメントは補足的な位置付けになる。今回は広報のコメントの後追い会見という異例の形である。