愛情のこもった 作品づくり
—『大家さんと僕』は、2016年4月号 から『小説新潮』で連載、その後2017年10月に書籍化されました。絵コンテ の段階から「作品」に仕上げるまでの 編集作業で、どのようなやりとりがあったのでしょうか。 武政:
まずは『小説新潮』の担当者と一緒にネタ出しをするところから始めました。矢部さんには、とりあえず思いつくエピソードを全部書き出していただいたんですが、どれも抜群に面白かったんです。飾り気がなくて謙虚な矢部さんのお人柄と、ユーモアたっぷりなエピソードが絶妙にマッチしていたんですね。私はこの段階で「これは売れる」と思いました。