デジタル音声広告による新しいブランドコミュニケーションの可能性を、Spotifyと考えよう

全世界で2億1,700万人以上の(*1)アクティブユーザーに利用されている音楽ストリーミングサービス、Spotify。そのSpotifyは、今年宣伝会議とともに、日本でも今後本格的な市場の成長が見込まれるデジタル音声広告の可能性と活用アイデアを、日本の広告主とディスカッションする「デジタル音声広告クリエイティブラボ」を発足する。Spotifyジャパンの広告事業統括 藤井哲尚氏とビジネスマーケティングマネージャーの石井恵子氏に、デジタル音声広告の現状と研究会に対する意気込みを聞いた。

(*1:Spotify データは、2019年3月現在)

写真左からSpotifyジャパンの広告事業統括 藤井哲尚氏とビジネスマーケティングマネージャーの石井恵子氏。渋谷区にある、Spotifyジャパンのオフィスにて。

マルチデバイスに対応してユーザー数2億人を突破したSpotify

Spotifyは2006年にスウェーデンで創業し、2008年よりスタートした音楽ストリーミングサービス。現在は全世界79ヵ国で展開し、5000万曲以上の曲を利用できる。有料「プレミアム(月額課金)」と無料「フリー」のプランがあり、フリーには広告が流れる仕組みで、数々の大手広告主が出稿。現在、プレミアムユーザーは全世界で1億人を超える。日本での本格的なサービスは2016年から始まっている。

Spotifyジャパン 広告事業統括 藤井哲尚氏

「Spotifyはスマートフォンのアプリケーションになった2013年から飛躍的に世界でサービスを伸ばし始めた。今、スマートフォンは生活の中心にあり、様々なデバイスやスマートスピーカー、自動車などとつながっており、音楽が聴けるシーンが広がっている。さらに我々もマルチデバイス対応を積極的に進めているので、市場環境の変化と私たちのサービスの力がうまく組み合わさっているのではないか」と藤井氏はSpotifyのビジネスが好調である要因を分析する。

それでは実際、日本ではどのようなユーザーが利用しているのか、その実態についてSpotifyジャパンは昨年末に年代別の調査を実施した(※下のグラフを参照)。それによると、最大のボリュームゾーンは24歳~35歳であったが、実は前回の調査に比べると、利用者数で年齢層の偏りがなくなってきているという。

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