※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
“食のサブスク”に期待できること
まずハヤカワさんが関心を示したのは、“食のサブスクリプション”について。サブスクリプションとは、製品やサービスなどを一定期間利用する事に対して、定額で代金を払うシステムのこと。定額制音楽配信サービスなどで知られ、近年、さまざまな業界にも広がりを見せています。
ハヤカワさんがサブスクリプションに興味を持ったきっかけは、自然素材からつくられる“体にやさしいおやつ”が定期的に届く「snaq.me (スナックミー)」でした。食のサブスクリプションについて、田村さんは「定期的に届くことで、必然的に“食べる”ことや“料理をする”ことにつながると思う。最近、アンテナを張るようにしている」と言います。
あらかじめ受注量がわかることで、安定した売り上げが見込めるだけでなく、“食品ロス”軽減などのメリットも。そんな、サブスクリプションが広がることにより、ハヤカワさんは「(食生活が)変わっていくと面白いかも」と期待を寄せます。
一方、田村さんは「生産者や料理をする側に、そうした情報を持っている人が少ない。もっと知識を持っている人とパートナーシップを組めると、より良い世の中になると思う」とコメント。また、その両者をつなぐ人がまだまだ少ないと感じているそうで、「時代はどんどん変化している。新しいことを取り入れていけるよう、(自分が)そうした架け橋になれたら」と思いを語ります。
“食べること”は“生きること”
また、ハヤカワさんは、無塩料理のフルコースを提供するプロジェクト「NO SALT RESTAURANT」に興味があるとか。これは、舌に電気刺激を与えることで、無塩料理でも“塩味”が感じられるようになる「電気味覚フォーク」を使った新たな試み。高血圧患者などの減塩食や病院食への活用も期待されているそうです。
田村さんは、「食事の時間って、幸せを感じることができる時間だと思うんです。でも、病院では“食事の時間が楽しみではない”という人もいる。入院していた親から、『食事が美味しくないから早く家に帰りたい』とよく聞いた」と話します。それだけに、「食事(の時間)が幸せなだけでも、病気の治りは良くなると思う」と言います。
